AKAI PRO1000
平成15年5月10日到着   平成16年3月14日完成
A.修理前の状況
  • ポップノイズが連続で出る

B.原因
  • 経年変化による劣化
    走行系のCUEが効かない

C.修理状況
  • PB−AMP(プレイバック・アンプ)基板修理
    REC−AMP(レコーデング・アンプ)基板修理
    各コントロール基板修理
    REC−バイアス(レコーデング・バイアス)基板修理
    TR(トランジスタ−)交換
    FET(電界トランジスタ−)交換
    半固定VR交換
    電解コンデンサー交換
    フイルムコンデンサー交換
    リレー交換

D.駆動・走行系修理
  • CUE修理

F.使用部品
  • 半固定VR                      14個
    電解コンデンサー                 171個
    TR(トランジスタ−)                98個
    FET(電界トランジスタ−)             4個
    フイルムコンデンサー                8個
    リレー                          6個

E.調整・測定

F.上位測定器による 調整・測定

F.修理費                 128,000円
                        3台目からの、お馴染みさん価格

G.再修理(速度調整) 修理費1.5万円

S. AKAI PRO1000 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況
A1.前から見る、左右ともノイズが出ている
A2.典型的なTR(トランジスタ−)劣化の「ポップノイズ」が連続ででている
C. 修理状況
C1A.修理前 入力AMP基板
C1B.修理後 入力AMP板 半固定VR4個、電解コンデンサー37個、TR(トランジスタ−)22個交換
C1B1.修理後 入力AMP基板 交換したTR(トランジスタ−)足が腐食で真っ黒
C1C.修理前 入力AMP基板 裏
C1D.修理(半田補正)後 入力AMP基板 裏 半田を全部やり直す
C1E.普通の修理は上記で終了、ここでは、更にフラックスを取って完成。
      単純な仕事なので、この時期は、「ユ−ミン」の春よ 遠き春よ....と口からでる!
C1F.入力AMP基板完成 バインドで配線を束ねる
C2A.修理前 入力コントロールAMP+ヘッドホンAMP基板
C2A1.修理前 入力コントロールAMP+ヘッドホンAMP基板++ゴキブリ君!!
                       この所はヘッドホンAMP部なので、一緒に聞いていたのかな?
C2B.修理後 入力コントロールAMP+ヘッドホンAMP基板 電解コンデンサー14個、TR(トランジスタ−)14個交換
C2C.修理前 入力コントロールAMP+ヘッドホンAMP基板裏
C2D.修理(半田補正)後 入力コントロールAMP+ヘッドホンAMP基板裏 半田を全部やり直す
C2E.またまた、フラックスを取って完成
C2F.入力コントロールAMP+ヘッドホンAMP基板完成 右端=RECバイアス基板
C3A.修理前 PB−AMP(プレイバック・アンプ)基板
C3A1.修理前 取り出したPB−AMP(プレイバック・アンプ)基板 このSWも軸を取る
C3B.修理後 PB−AM(プレイバック・アンプ)基板 フイルムコンデンサー4個、半固定VR3個、電解コンデンサー28個、
                                   TR(トランジスタ−)12個、FET(電界トランジスタ−)2個交換
C3C.修理前 PB−AMP基板(プレイバック・アンプ)裏
C3C1.修理前 取り出したPB−AMP(プレイバック・アンプ)基板裏
C3D.修理(半田補正)後 PB−AMP(プレイバック・アンプ)基板裏 半田を全部やり直す
C3E.フラックスを取って完成
C4A.修理前 REC−AMP(レコデング・アンプ)基板
C4B.修理後 REC−AM(レコデング・アンプ)基板 半固定VR2個、電解コンデンサー51個、TR(トランジスタ−)26個、
                                    FET(電界トランジスタ−)2個、フイルムコンデンサー2個交換
C4C.修理前 REC−AMP基板(レコデング・アンプ)裏
C4D.修理(半田補正)後 REC−AMP基板(レコデング・アンプ)裏 半田を全部やり直す
C4E.フラックスを取って完成
C5F.右=PB−AMP(プレイバック・アンプ)基板 左=REC−AMP基板(レコデング・アンプ)完成
C5A.修理前 RECバイアス基板 右側2個のVR=RECバイアス調整
C5B.修理後 RECバイアス基板 半固定VR3個、電解コンデンサー5個、TR(トランジスタ−)5個交換
C5C.修理前 RECバイアス基板裏 右側2個のVR=RECバイアス調整
C5D.修理(半田補正)後 RECバイアス基板裏 半田を全部やり直す
C5E.フラックスを取って完成
C6A.修理前 EQ(イコライザー)調整VR基板
C6B.修理後 EQ(イコライザー)調整VR基板 半固定VR2個交換
C6C.修理前 EQ(イコライザー)調整VR基板裏
C6D.修理(半田補正)後 EQ(イコライザー)調整VR基板裏 半田を全部やり直す+フラックスを取り
C7A.接点復活剤の跡
C7B.多量の接点復活剤使用の為、SWから溶け出した「グリス」をふき取った跡。
      むやみに、多量使用すると、この様にVRやSWは機械部分に「グリス」が、塗布されており、溶かしだしてしまう。
      これが接点に皮膜となり、さらなる接触不良がやがて、発生する     
C8.メインシャーシ
C9.交換した部品
D.駆動・走行系修理
D1A.パネルを外す。 左下がCUEのプランジャーコイル
D2A.これがCUEの部分 ヘッドの中にあり、早送り時に、テープをヘッドに接触させないヘッド
D2B. CUEプランジャーコイル修理 コイルに導通が無い!!
D2C. CUEプランジャーコイル修理 取り出す
D2D. CUEプランジャーコイル修理 この様に外観が綺麗だが、中で断線 1日掛けてまき直す!
D2E. CUEプランジャーコイル修理 右端の緑色に腐食した所で断線
D2F. CUEプランジャーコイル修理 コイル完成
D2G. CUEプランジャーコイル修理 カシメて完成
D2H. CUEプランジャーコイル修理 完成 が動作しない=制御回路も故障
D3A.駆動リレー基板が、前回の修理時の組み付けが悪い。 CUEは動作回路も故障                
D3B.修理前 駆動リレー基板
D3B−1.修理前 駆動リレー基板 修理跡があるリレー
D3C.修理後 モーター駆動リレー基板 リレー4個、電解コンデンサー2個交換
D3D.修理前 モーター駆動リレー基板裏
D3E.修理(半田補正)後 モーター駆動リレー基板裏 半田を全部やり直す
D3F.フラックスを取って完成
D4A.修理前 リレー・プランジャー制御基板
D4B.修理後 リレー・プランジャー制御基板  電解コンデンサー8個、フイルムコンデンサー交換
D4C.修理前 リレー・プランジャー制御基板裏
D4D.修理(半田補正)後 リレー・プランジャー制御基板裏 半田を全部やり直す
D4E.フラックスを取って完成
D5A.修理前 整流・安定電源基板
D5B.修理後 整流・安定電源基板  電解コンデンサー9個交換
D5C.修理前 整流・安定電源基板裏
D5D.修理(半田補正)後 整流・安定電源基板裏 半田を全部やり直す
D5E.フラックスを取って完成
D6A.修理前 モードSW基板
D6B.修理後 モードSW基板  電解コンデンサー3個、TR(トランジスタ−)3個交換
D6C.修理前 モードSW基板裏
D6D.修理(半田補正)後 モードSW基板裏 半田を全部やり直す
D6E.フラックスを取って完成
D7A.修理前 速度調整(キャプスタンモーター回転数)基板
D7B.修理後 速度調整(キャプスタンモーター回転数)基板  電解コンデンサー14個、TR(トランジスタ−)16個、リレー交換
D7C.修理前 速度調整(キャプスタンモーター回転数)基板裏
D7D.修理(半田補正)後 速度調整(キャプスタンモーター回転数)基板裏 半田を全部やり直す
D7E.フラックスを取って完成
D8A.左右キャプスタンのボールにも、グリスを塗布する
D8B.左右キャプスタン & ピンチローラーにも注油する
E. 調整・測定
E1A.ワウフラッター(回転むら)測定・調整
E1B.38Cm/Secのワウフラッター=0.008%
E1C.19Cm/Secのワウフラッター=0.012%
E1C.19Cm/Secのワウフラッター=0.028%
E2A.録音ソースレベル測定・調整
E2B.録音ソースレベル 0dB=0.78V 0.09%歪み 1000HZ
E2C.録音ソースレベル 0dB=0.78V 0.09%歪み 400HZ
E2D.録音ソースレベル その時の本体VUメータ指示 0dB
E2E.録音ソースレベル その時の本体PEAKメータ指示 0dB
E3A.再生レベル測定・調整 0dB=0.78V 0.2%歪み 1000HZ(E2Aの様にシールドが無いので悪い)
E3B.再生レベル測定・調整 0dB=0.78V 0.2%歪み 400HZ(E2Aの様にシールドが無いので悪い)
E3C.再生レベル測定・調整 その時の本体VUメータ指示 0dB
E3D.再生レベル測定・調整 その時の本体PEAKメータ指示 0dB
E3D.再生レベル測定・調整 0dB=0.78V 20KHZ
F. 上位測定器による 調整・測定  全てのシールドを付けて測定                       
F2A.録音ソースの周波数特性(38Cm/Sec)
F2B.録音ソースの歪み率特性(38Cm/Sec)
F2C.再生の周波数特性(38Cm/Sec)
F2D.再生の歪み率特性(38Cm/Sec)
F3A.録音ソースの周波数特性(19Cm/Sec)
F3B.録音ソースの歪み率特性(19Cm/Sec)
F3C.再生の周波数特性(19Cm/Sec)
F3D.再生の歪み率特性(19Cm/Sec)
F4A.録音ソースの周波数特性(9.5Cm/Sec)
F4B.録音ソースの歪み率特性(9.5Cm/Sec)
F4C.再生の周波数特性(9.5Cm/Sec)
F4D.再生の歪み率特性(9.5Cm/Sec)
G. 再修理(速度調整) 修理費1.5万円
G1.標準テープ購入 送料込み12,000円なり!
G2A.速度調整(キャプスタンモーター回転数)基板 調整VR交換
G2B.速度調整(キャプスタンモーター回転数)基板裏
G3A.速度調整中 38Cm/Sec再生 19Cm/Secで1KHZの録音テープ使用なので2000HZ再生
G3B.速度調整中 19Cm/Sec再生 19Cm/Secで1KHZの録音テープ使用
G3C.速度調整中 9.5Cm/Sec再生 19Cm/Secで1KHZの録音テープ使用なので500HZ再生
S. AKAI PRO1000 の仕様(カタログ・マニアルより) 
録音トラック方式 2トラック2チャンネルステレオ方式
再生トラック方式 2トラック2チャンネルステレオ方式
4トラック2チャンネルステレオ方式
最大使用リール 26形(10号)
テープ速度 38cm/秒,19cm/秒,9.5cm/秒
テープ速度偏差 ±0.5%
ワウ・フラッター 38cm/秒=0.025%WRMS
19cm/秒=0.04%WRMS
9.5cm/秒=0.08%WRMS
テープ立上がり特性 0.8秒,38cm/秒
(起動時よりワウ・フラッターが規格値に入るまでの時間)
周波数特性 38cm/秒,0VU録音=50〜20,000Hz,±1dB
19cm/秒,0VU録音=40〜24,000Hz,±3dB
9.5cm/秒,0VU録音=60〜12,000Hz,±3dB
総合高調波歪率 1%以下,1kHz,0VU
(38cm/秒,19cm/秒,9.5cm/秒)
総合S/N比 60dB
再生補償特性 NAB
消去率 70dB
録音バイアス周波数 150kHz
ヘッド(4) 2トラック録音GXヘッド
2トラック再生GXヘッド
4トラック再生GXヘッド
フルトラック消去ヘッド
モーター(3) キャプスタンドライブ用CPG内蔵ACサーボ・オイル
循環式無給油型モーター×1
リールドライブ用オイル循環式無給油型
6極エディカレントモーター×2
早送り・巻戻し時間 120秒以内(740mテープ使用時)
入力 マイク(4) 適合インピーダンス=600Ω〜10kΩ
       最少入力レベル=0.3mV/−69dB
ライン(4) 入力インピーダンス=100kΩ
       最少入力レベル=70mV/−21dB
出力 ライン(4) 負荷インピーダンス=10kΩ以上
       出力インピーダンス=100Ω以下
       基準出力=0dBs(0.775V)
ミキサー(2)負荷インピーダンス=20kΩ以上
       出力インピーダンス=1kΩ以下
       出力レベル=300mV) 
レベルメーター ピーク DIN規格準拠・指示応答時間=0.01秒
     メーター復帰時間=0.8秒
VU   BTS規格準拠
使用半導体 トランジスタ=133,ダイオード=94,FET=6,IC=2
電源 100V AC,50/60Hz
消費電力 116W
外形寸法 メ  カ部=486W×412H×284Dmm
アンプ部=486W×231H×309Dmm
重量 メ カ部=28.3kg、 アンプ部=10.2kg
価格 ¥398,000
          pro1000-36
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