オーディオ装置のグレードUP
 この半年50種以上のAMPを修理してきました、 その経験から独断と偏見で述べます。
AMPは色々な要素が直列には働き、その結果は掛け算です。
  ゲームで言うと伝言ゲームによく似ています。
このゲームは、途中に1人でもぼけたのが居ると、初めの伝言は最後まで正確に伝わりません。
又、全員が99%正確に伝えたとしても10人で伝えると、0.99×0.99×・・・・×0.99=0.887となります。
全体のバランスが大事です

強化の順序
  • オーデイオ装置のグレードUP(チューン・アップ)。チューン・アップ=tune up
    1. 先ずSPを交換する
      2Way/3Way→フルレンジのSP
    2. メインAMPを交換
      FET(電界トランジスター)AMP→TR(トランジスター)AMP→真空管AMP
    3. プリAMPを交換
      FET→TR→真空管

  • 機器回り(接続等)のグレードUP(チューン・アップ)
    1. 電源関係
      SWを外付け、コードを短くする=コードを太くする
      インレットに交換すると、簡単に効能比較が楽しめる
    2. 入出力ケーブル
      SPへの線を太くする
      入力(RCA)ケーブルを低損失に交換する
      安くお勧めは、低損失高周波ケーブル(衛星放送用)を流用する、但し可動性(柔軟性)に欠けます
  • AMP等の機器その物のグレードUP(チューン・アップ)
    1. 電源関係
      平滑コンデンサーを高容量に交換、又は増量する。
      整流器をショトキーダイオードにする=切り替えが早い
      配線を太くする
      ハンダは銀入りを使用
    2. 回路自体
      信号を伝える(直流をカットするため使用)結合コンデンサー(OSコン)交換
      配線を太くする=銀線の使用
      ハンダは銀入りを使用
  • 以外に知られていない電解コンデンサーの寿命
    1. 現在 売られている電解コンデンサーの規格
      85℃で2000時間 又は105℃で2000時間と記述されています
      保管だけでどれだけの持つのか試算しました
        <試算設定>
          温度に3乗に比例して寿命が延びると試算する
          保管温度=20℃
          1年=8760時間
          (85/20)3乗×2000÷8760=17年 
    2. 当時の電解コンデンサーはこれより規格が低いです
  • 注意
    TR(トランジスター)、FET(電界トランジスター)やコンデンサーを交換すると、特性が狂いますので、測定器が必修です。 特に代替TR(トランジスター)、コンデンサーの容量変えた場合は顕著です
金属の抵抗率
  1.  銀  = 1.62
  2.  銅  = 1.69
  3.  金  = 2.46
  4.  鉄  =10.0
  5.  白金=10.5
  6.  錫  =11.4
  7.  鉛  =21.9
上記の様に、電気の材料は銀/銅が良いです、意外にも銀と銅は差が有りません
よって、銀線に交換するよりも、太い銅線に交換する方が良い。
但し、銅は表面から腐食するので、銀メッキ、錫メッキをして使用する
 →銀メッキ線=高周波に使用=表皮効果が大きく、表のみ電流が流れる為。
 →錫メッキ線=低周波に使用=表皮効果が少なく為、錫は強く、腐食に強い。
銀は表面に黒い酸化銀の被膜ができ保護する、但し、見た目には良くありませんので色つきチューブを被せる。
鉛は上記の様に非常に悪いので、銀入りハンダは効能が大きい
但し、ハンダ付けを上手して銅同士を直接接触させれば意味が薄い、イモハンダごときしか出来ない人には効果あり。
又、一般に「銀入り半田」は融点が高い、古い基板の場合は、次回修理時に、「銅箔剥離」等に注意すること
基板の「銅箔剥離」を防ぐには、「温調ハンダコテ」の使用は非常に、効果がある。 
例1.外国製DAコンバーター
   全コンデンサーをオーディオ用に交換、入力に銀線使用、銀入り半田で補正
   詳細はこちら参照
例2.日立HAM−9500
   全電解コンデンサーをオーデオ用に交換(電源の大型除く)、終段供給りテフロン線使用、銀入り半田で全基板半田補正
   入力ケーブル交換、SP出力線交換、それにオーバーホールの修理が加わっています。
例3.日立HAM−9500
   全電解コンデンサーをオーディオ用に交換(電源の大型除く)、それにオーバーホールの修理が加わっています。
   詳細はこちら参照
例4.日立HAM−9500mkU
   全電解コンデンサーをオーディオ用に交換(電源の大型除く)、それにオーバーホールの修理が加わっています。
  詳細はこちら参照
例5.東芝プリAMP SY−λ88
   左真ん中の茶色のが使用されていた物 黄色の円筒形のが交換したメタライズド・フイルムコンデンサー
   詳細はこちら参照
例6.東芝プリAMP SY−λ88U
   未交換の左側の膨らんだ電解コンデンサー(λコンデンサー)、真中少し右の黒く光っているのが交換した電解コンデンサー
   詳細はこちら参照
例7.ヤマハ MC−AMP
   使用電解コンデンサーはブラック・ゲート(Black Gate)
   詳細はこちら参照
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