電源コード交換理由
1. 強化する理由
2. AMPコード交換の効能を考える
3. 修理の時、ついでのに交換した方が良いもの
4. せっかくの部品も、腕が未熟だと、効果が期待できない
1. 強化する理由。
  • 言わずとしれた、電源電圧の変動(AMPの出力が大きい時の電圧降下)を防ぐ為。
    <経路を追ってみる>
        電力会社の柱上変圧器→架空配電線→架空引き込み線→積算電力計→東電ブレーカー→配電ブレーカー
        →屋内配線→部屋のコンセント→AMPコード→AMP電源SW→トランス→フューズ→整流ダイオード
        →平滑コンデンサー→AMP終段TR(トランジスター)。
          変更出来るのは配電ブレーカー以降で、今回ターゲットに成っているのはAMPコードです。
      
11. 絹使用の太いコードに取り替えられた真空管AMP(上杉 UTY−5)の例
12. コードはSWの片側しかハンダ付けしていない!!
13. ここ迄投資するなら、プラグも交換したい、下は20A用の物
14. 内部配線を強化した例。
        SPへの出力は1.6mm銅線、他は1mm銅線にそれぞれ2重絶縁ガラスチューブ使用
        ついでに真空管ソケットは、全てステアタイト製(磁器製)に交換、SP端子は大型に交換。
             詳細はこちら参照
2. AMPコード交換の効能を考える。
  • 100W/100Wクラスに付いているのは、撚線で0.75mu〜1.25muです。
    是を強電用のキャプタイヤ3.5muに交換すると抵抗値は1/4.6〜1/2.8に成ります。
     では配線全体で比較しましょう
    家庭内の配線は1.6mmφ/2.0mmφです、撚線で2.0mu/3.5muです、配電盤からコンセントまでの距離は
    20m〜50m位でしょ。 
     電線の抵抗は R=r×長さ/断面積 
    配線=1.6mmφで長さ20mとし、コードは1.5mで0.75muを3.5mm2に交換とします
       0.75muで1.5mのコードの抵抗=rオームとします。
       交換前の全抵抗  r     +  r/2.6×20 = 8.6rオーム
       交換後の全抵抗  r/4.6 + r/2.6×20  = 7.8rオーム
      7.8r/8.6r=0.9 となり約1割しか改善されない
    確かに少なくなります、問題は予算です。コード込みの交換費用が1万円まででしょう。
    安くするにはコードを詰める、50Cm位にすると3倍太くしたのと、同じになり、AMP後ろがすっきりします。
    そこまでのケーブルは幾らでの太いのが安く売られています。そして、プラグにネジ止めし、その後ハンダ付けをします。(下記参照)
      φ=直径
      mu=平方mm
      r=抵抗係数
     
22. プラグのコード付け方法
       消費電力の多いい器具のコード付けです、これでプラグが熱を持たなく成りました。
       銅線同士を接続する場合、ネジ留めや、圧着が良いのですが、経年変化による緩みが問題になります。
       半田付けで接触面積が15倍取れば、同じになります。
       よって、理想は、ネジ止めや、圧着の後、その隙間に半田を流し込むのが理想です
金属の抵抗率
  1.  銀  = 1.62
  2.  銅  = 1.69
  3.  金  = 2.46
  4.  鉄  =10.0
  5.  白金=10.5
  6.  錫  =11.4
  7.  鉛  =21.9
WBT等でネジ止めを用いているのは、半田鏝を使わなくても作成出来る、この理由による為でしょう。
しかし、電線は丸なので、どうしても接触面積が取れません、半田は十分接触面積が取れるので、優劣付けがたい

下記は800W電気ストーブの例。 
23. 他の方法と比較する
    200V使用可能ならば、200Vで供給する。
    内部に100/200Vの切り替えSWが有る機種や、トランスが200V巻き線に対応している場合は、4倍良くなります。
 
24. 他のお勧めの方法
  • 外部に電源SW(20Aのブレーカー)を付け、AMP_SWは短絡する。
    普通のAMPは機械的なSWです、是が力が弱くなり熱を持ちます、大型、AMPは内部にリレーを使用しています
    同じようにリレー方式にするのが理想ですが、簡単なのはこの方法です。
    又、電気を2極共、完全に遮断しますので、雷等も少し強くなります
3. 修理の時、ついでのに交換した方が良いもの。
         整流器(ダイオード)を大電流の物に交換する。
         整流用電解コンデンサーを高温度、高電圧、大容量のものと交換する。
32. 簡単に効能を知るには、「3Pインレット」に交換しコードを交換してみる。
        下は、「3Pインレット」に交換した物。 詳細はこちら参照
        但し、交換すると、インレットの接触抵抗が増すので注意
33. 電源SWの改良例 (Musical Fidelity A−1000 )
                 修理前、この小さなSWで電源線の両方を「ON=入り」「OFF=切り」していた
                 詳細はこちら参照
34. 電源SWの改良例 遅延リレー組み込み
                 電源部にリレーを2個新設=真ん中下に見える物
                 トロイダル・トランスを使用しているので、「2段階(steps)」に電源を投入する
                 上右=新設した制御用電源部 右端=ラッシュ・カーレント(突入電流)防止用セメント抵抗
4. せっかくの高価な良い部品も、腕が未熟だと、効果が期待できない
41. 心線が十分挿入されていない。 修理の様子はこちら
         上=修理前、  下=修理中。        修理の様子はこちら
42. シャーシ(ケース)貫通部分。      修理の様子はこちら
         上=修理前、  下=修理中
43. せっかくの高価な良い部品も、腕が未熟だと、効果が期待できない2。 修理の様子はこちら
         上=修理前、  下=修理中。 修理の様子はこちら
44. せっかくの高価な良い部品も、腕が未熟だと、効果が期待できない3。 修理の様子はこちら
45. 電源コードとコンセント接続部。 拡大する。 これが正真正銘の「いも半田」。
           
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