Sansui TU−9500修理記録
平成14年1月11日到着  平成14年1月24日完成
寸評
 AU−9500と同じサイズなので、とにかく大きい。
 RF増幅が2段なので、感度は良いかが、2信号特性、特に混変に注意が必要です。
 共聴等で1本の同軸で一緒に送られてくる場合、FMの電波が弱く、VHFのTV信号が強いとこでは、
 この良さが逆に成ります、FM/VHF−TVの分配器が入手出来れば解消来ます。
  1.  修理前の状況
     私が28年間愛用しています、FM受信の感度が悪くなってしまいました。
    今までフルスケール(メーターで5)で受信できていたのですが、
    今はメーターで2までしか振れず当然音もよくありません。
    もちろんFMアンテナは完璧ですので(他のチューナーでは受信OKですので)
    チューニングメータも狂っています。調整が、ずれている様です。
    ステレオの左右は、分離します。
  2.  原因
     調整不良、TR(トランジスター)劣化。
  3.  修理状況
     RF増幅、、トラッキング、IF回路、MPX回路、修理・調整
     AM回路調整
     配線手直し、補強 
  4.  使用部品
     電解コンデンサー    2個
     フイルムコンデンサー  2個
     抵抗            2個
     MPXトランス       1個
     TR(トランジスター)   6個
     
  5.  修理費  19,000円    「通常修理」
                       通常修理は非公開なのだが、特別にHP製作。
  6.  SANSUI TU−9500 の仕様(マニアル・カタログより)
1. 上蓋を取った所。
2. 下蓋を取った所。
3. MPX基板=RLを分離する所、赤いのがMPXトランス。
4. MPXトランス=ショウトしている。
5. MPX基板修理完了、MPXトランスの同調コンデンサーは外付けにした。
6. 感度の要、RF回路(高周波増幅)
7. 調整開始
8. FM 感度、RL分離測定調整 L側
  見方
     上のFMステレオ信号発信器より 85MHZで 400Hの Rのみ変調信号を 35dBで出す
     これを受信し出力を測定する、
     下左側の歪み率計=1%、左メータ=L出力、右メータ=R出力(最大3%レンジ)
     真ん中電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力(最大1Vレンジ)
     下右側出力波形 上=R出力、下=L出力。
9. FM 感度、RL分離測定調整 R側
10.  完成
11.  24時間エージング。
S. SANSUI TU−9500 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 FM/AMチューナー
FMチューナー部
受信周波数 76〜90MHz
クワイティングスロープ(入力傾斜特性) 40dB:1.7μV,50dB:3μV,60dB:10μV,70dB:50μV
感度(IHF) 1.7μV
全高調波歪率 mono:0.2%以下、 stereo:0.3%以下
SN比 75dB以上
選択度 80dB以上
キャプチャーレシオ(IHF) 1.5dB
イメージ・フリクエンシー・リジェクション 100dB以上
IFリジェクション 100dB以上
スプリアスレスポンス・リジェクション 100dB以上
ステレオ・セパレーション 40dB以上(400Hz),30dB以上(10kHz)
不要輻射 34dB以上
周波数特性 30Hz〜15kHz +0.5 -2dB
アンテナ入力インピーダンス 300Ω(平衡型)、 75Ω(不平衡型)
AMチューナー部
受信周波数 535〜1,605kHz
感度(バーアンテナ) 46dB/m
選択度 25dB以上
イメージフリクエンシー・リジェクション 100dB/m以上(1MHz)
IFリジェクション 100dB/m以上(1MHz)
総合
出力電圧 0V〜1V、 Tape rec出力:0.4V
消費電力 20W(最大25VA)
外形寸法 幅500x高さ140x奥行347mm
重量 9.5kg
価格 ¥74,800(1973年頃)
特色
  • 新開発FM/AM8連バリコン,位相特性にすぐれた IF段,D.D.C.採用のMPX部など最新の回路技術 を駆使 0.3%以下(1kHz)の 低歪率ステレオ受信を実現
  • 歪率0.3%以下(1kHz)  きれいなステレオ受信ができます
  • 位相補正を行い,  歪を少なくした独特のIF段
  • D.D.C.(差動復調回路)を採用して  セパレーションや位相の乱れを大幅に改善
  • 許容入力130dB・・・強電界地域での  大入力にも美しい受信を約束します
  • 感度,選択度,音質のすぐれたAM受信
  • 定電圧電源回路
  • ノイズ・サプレッサー・スイッチ
  • 同調点が容易に得られる  ワイド・リニアスケールと大型2メーター
  • ミューティング・コントロールにより  FMミューティングの調整が可能
  • ディスクリミネーター出力端子
  • マルチパス観測端子
  • アンテナ入力の損失が少ない75Ω同軸ケーブル専用F型コネクター
  • アンプ用と録音用の2回路の出力端子
  • アンプ用出力レベル調整ツマミ
  • FM,FM STEREO,AMインジケーター
  • ACアウトレット(UNSWITCHED)
                       st9030t8
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