Sansui AU−D907Limited. 2台目修理記録
使用上の注意                                平成13年10月8日
A. 修理前の状況
   MC、MMとも出力がでません。
   当初2時間ぐらいは正常だったのですが今は低音が出ないというか、「シャリシャリ」と音は出ます。
   低音がさっぱりでフォノイコライザーがだめになったようです。
   バランスつまみを回すと(レフト側へ回すと)若干ノイズが出ます。

B. 原因
   メインAMPのTR(トランジスター)劣化
   フラットAMP、イコライザ−AMPのTR(トランジスター)の劣化
   SP接続リレーの劣化

C. 修理状況
   メインAMPのTR(トランジスター)交換
   フラットAMPのTR(トランジスター)個交換、
   イコライザーAMPのTR(トランジスター)、FET(電界効果トランジスター)交換
   SP接続リレー交換
   配線手直し、補強
   経年劣化による各部ハンダ補正

D. 使用部品
   バランス、バイアス調整用 半固定VR          4個
   フラットAMP、イコライザ−AMP TR(トランジスター) 18個
   FET(電界効果トランジスター)                              24個
   コンデンサー                            4個
   SP接続リレー

E. 修理費  25,500円    通常修理。

S. Sansui AU−D907 Limited の仕様(カタログ・マニアルより)

1.上蓋、内部カバーを取り外す。タバコのヤニで埃が一杯
2.下蓋を取り外す。タバコのヤニで埃が一杯本体の様子。
3.高圧の所が、ヤニと埃で焼き付いている。
4.容量1.5倍の、SP出力リレーの交換。
5.容量1.5倍の、SP出力リレーの交換
6.メインAMPの修理。
7.修理前のメインAMP基板。
8.修理後のメインAMP基板。
9.コントロールAMPの修理。
10.コントロールAMPの修理
11.EQ_AMPの修理。
12.EQ_AMPの修理2。
13.出力測定、110Wクリヤー
14.出力測定、30V×30V/8=112.5W
15.12時間エージング。
S. Sansui AU−D907 Limited の仕様(カタログ・マニアルより) 
型式 ワイドレンジDCプリメインアンプ AU−D907 Limited
パワーアンプ部
実効出力 100W+100W(8Ω、10Hz〜20kHz、THD 0.008%)
100W+100W(8Ω、1kHz、THD 0.003%)
全高調波歪率 0.008%以下(10Hz〜20kHz、実効出力時、8Ω)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.008%以下
出力帯域幅 3Hz〜70kHz(IHF、両ch動作、THD0.02%、8Ω)
ダンピングファクター 100(IHF、両ch動作、1kHz、8Ω)
周波数特性(1W) DC〜500kHz +0 -3dB
入力感度/インピーダンス(1kHz) 1V/47kΩ
SN比 125dB以上(IHF、Aネットワーク、ショートサーキット)
チャンネルセパレーション 95dB以上(IHF、1kHz)
ライズタイム 0.5μsec
スルーレイト(8Ω) ±200V/μsec
インサイドスルーレイト(8Ω) ±300V/μsec
TIM歪(SAWTOOTH法、8Ω) 0.001%以下(LPF、100KHz)
エンベロープ歪(8Ω) 0.001%以下
プリアンプ部
入力感度/インピーダンス(1kHz) Phono-1 MM=2.5mV/47kΩ
Phono-1 MC=0.1mV/10Ω
Phono-2 MM=2.5mV/47kΩ
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=150mV/30kΩ
MC適合インピーダンス 100Ω以下
Phono最大許容入力(1kHz) Phono MM(THD 0.01%)=350mV
Phono MC(THD 0.03%)=30mV
出力電圧(1kHz) Tape Rec 1、2(PIN)=150mV(47kΩ時)
Pre Out=1V(47kΩ時)
Max Pre Out(THD 0.05%)=4V(47kΩ時)
出力インピーダンス(1kHz) Tape Rec 1、2=600Ω以下
全高調波歪率 Phono MC(1kHz、6V)=0.005%以下
Phono MM(20Hz〜20kHz、6V)=0.005%以下
AUX、Tuner、Tape Play 1、2(20Hz〜20kHz、1V)=0.005%以下
混変調歪率(60Hz=7kHz=4:1) AUX、Tuner、Tape Play 1、2(1V)=0.005%以下
周波数特性 RIAA偏差(Phono 1、2、20Hz〜20kHz)=±0.2dB
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=5Hz〜100kHz、+0 -1dB
SN比(IHF、Aネットワーク、
ショートサーキット)
Phono MC(入力換算)=-154dBV
Phono MM=90dB以上
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=100dB以上
チャンネルセパレーション
(IHF、1kHz)
Phono MC=70dB以上
Phono MM=75dB以上
AUX、Tuner、Tape Play 1、2=80dB以上
入力間セパレーション
(入力ショート、1kHz)
Tuner⇔Phono MM=90dB以上
Tape Play 1、2⇔Phono MM=90dB以上
Tuner⇔Tape Play 1、2=90dB以上
Tape Play 1⇔Tape Play 2=100dB以上
トーンコントロール Bass=±6dB(50Hz)
トーンセレクター(ターンオーバー周波数)=300Hz、150Hz
Treble=±6dB(15kHz)
トーンセレクター(ターンオーバー周波数)=6kHz、3kHz
サブソニックフィルター 16Hz(-3dB、6dB/oct)
オーディオミューティング -20dB
ヘッドホン端子出力 120mW(8Ω)
総 合
負荷インピーダンス 4〜16Ω
定格消費電力(電気用品取締法) 260W
外形寸法 幅466x高さ182x奥行432mm
重量 20.0kg
価格 ¥175,000(1979年発売)
   
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