SUMO The Power修理記録
平成19年7月7日到着  7月14日完成
注意 このAMPはRL−SPのアース側にもAMPが入っています
    よって、AMPのシャーシにSPの線(アース側)を接続してはいけません、共通にしてもいけません、終段TRが死にます
A. 修理前の状況
  • 電源を投入すると「バサバサ」、「バリバリ」と、大きな音がします。

B. 原因
  • 各部劣化

C. 修理状況
  • OP−AMP交換。
    半固定VR交換。
    電解コンデンサ−交換=オーディオ・コンデンサー(ミューズ)使用。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    冷却フアン分解・清掃・給油。
    SP接続端子交換。
    定電圧IC交換。
D. 使用部品
  • OP−AMP                          8個。
    半固定VR                          18個。
    電解コンデンサー                      34個。
    整流ダイオード                        8本。
    抵抗                              2本。
    フイルムコンデンサー                     個。
    SP接続端子                        2組4個。
    定電圧IC
E. 調整・測定

F. 修理費  150,000円    オ−バ−ホ−ル修理

S. SUMO The Power の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 後から見る、 「400W/8Ω」では、SP接続端子が貧弱!
A13. 点検中 バナナプラグ例、 これで「400W/8Ω」では、貧弱!
A14. 点検中 前パネルを取る、大型のインダクションモーターの冷却フアン。 よって「ON/OFF」制御
A21. 点検中 上から見る
A22. 点検中 下から見る
A31. 点検中 下手な圧着!
A32. 点検中 下手な圧着を拡大、線が全部入っていない
A41. 点検中 アルミ製シャーシで補強が無いので、凹んだ足
A42. 点検中 度重なる修理で止めネジが無くなった(上蓋)
A43. 点検中 度重なる修理で止めネジが無くなった(下蓋)
A44. 点検中 設計が悪くシャーシに基板裏の配線が当たりそう!
A51. 点検中 使用する電解コンデンサーの比較。 原則電源回りにKZを使用しますが、大きさ・電気性能が異なるので、
                    使用出来ない場所があります
                    左=nichiconKZ、中=nichiconFG(FinGold)、右=nichiconFX(在庫のみ)
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 定電圧基板
C12. 修理後 定電圧基板、整流ダイオード8個、半固定VR2個、電解コンデンサー18個交換
C13. 修理前 定電圧基板裏
C14. 修理(半田補正)後 定電圧基板裏
C15. 完成定電圧基板裏、洗浄後
C21. 修理前 入力AMP基板
C22. 修理前 入力AMP基板。 本来はバイポーラだったのを、前回の修理で通常の電解コンデンサーに交換している
                          両サイドが交換するバイポーラ
C23. 修理後 入力基板、OP−AMP4個、半固定VR8個、電解コンデンサー4個交換
C24. 修理前 入力基板裏
C25. 修理(半田補正)後 入力基板裏
C26. 完成入力基板裏、洗浄後
C31. 修理前 R−AMP基板
C32. 修理後 R−AMP基板、OP−AMP2個、半固定VR2個、電解コンデンサー4個交換
C33. 修理前 R−AMP基板裏
C34. 修理(半田補正)後 R−AMP基板裏
C35. 完成R−AMP基板裏、洗浄後
C41. 修理前 L−AMP基板
C42. 修理後 L−AMP基板、OP−AMP2個、半固定VR2個、電解コンデンサー2個交換
C43. 修理前 L−AMP基板裏
C44. 修理(半田補正)後 L−AMP基板裏
C45. 完成L−AMP基板裏、洗浄後
C51. 修理中 終段ユニット修理中、写真の「レンチ」は電源トランスの取り付けネジを締結中、何と!!4本とも、数十回締結。
C52. 修理中、 R側−終段ユニット。 SP接続端子は交換済み。
C53. 修理前 R「+」側−終段TR(トランジスター)基板裏
C54. 修理中 R「+」側−終段TR(トランジスター)基板裏、 多分前回の修理で付けた「半田屑」。
                                            何かの衝撃で取れ、短絡事故を起こす!
C55. 修理(半田補正)後 R「+」側−終段TR(トランジスター)基板裏、 半固定VR1個交換
C56. 洗浄後 R「+」側−終段TR(トランジスター)基板裏
C57. 修理前 R「−」側−終段TR(トランジスター)基板裏
C58. 修理中 R「−」側−終段TR(トランジスター)基板裏。 終段TR(トランジスター)の足の半田、もう少し半田の糊代が欲しい!
C59. 修理(半田補正)後 R「−」側−終段TR(トランジスター)基板裏、 半固定VR1個交換
C5A. 洗浄後 R「−」側−終段TR(トランジスター)基板裏
C61. 修理中、 L側−終段ユニット
C62. 修理前 L「+」側−終段TR(トランジスター)基板裏
C63. 修理中 L「+」側−終段TR(トランジスター)基板裏。 終段TR(トランジスター)の足の半田、もう少し半田の糊代が欲しい!
C64. 修理(半田補正)後 L「+」側−終段TR(トランジスター)基板裏、 半固定VR1個交換
C65. 洗浄後 L「+」側−終段TR(トランジスター)基板裏
C66. 修理前 L「−」側−終段TR(トランジスター)基板裏
C67. 修理中 L「−」側−終段TR(トランジスター)基板裏。 終段TR(トランジスター)の足の半田、もう少し半田の糊代が欲しい!
C68. 修理(半田補正)後 L「−」側−終段TR(トランジスター)基板裏、 半固定VR1個交換
C69. 洗浄後 L「−」側−終段TR(トランジスター)基板裏
C71. 修理中 R側冷却フアン分解・清掃・給油、 全く脂気が無い!
C72. 修理中 L側冷却フアン分解・清掃・給油、 全く脂気が無い!
C81. 修理前 R側冷却フアン制御基板
C82. 修理後 R側冷却フアン制御基板、 電解コンデンサー2個交換
C83. 修理前 R側冷却フアン制御基板裏
C84. 修理(半田補正)後 R側冷却フアン制御基板裏
C85. 完成R側冷却フアン制御基板裏、洗浄後
C91. 修理前 L側冷却フアン制御基板
C92. 修理後 L側冷却フアン制御基板、 電解コンデンサー2個交換
C93. 修理前 L側冷却フアン制御基板裏
C94. 修理(半田補正)後 L側冷却フアン制御基板裏
C95. 完成L側冷却フアン制御基板裏、洗浄後
CA1. 修理前 R側SP端子・フルター基板、 上の電解コンデンサーの下に入るので大型のSP端子は使用出来ない
CA2. 修理中 R側SP端子、 線を錫メッキ線で固定する
CA3. 修理後 R側SP端子
CA4. 修理前 R側フルター基板裏
CA5. 修理(半田補正)後 R側フルター基板裏
CA6. 完成R側フルター基板裏。 洗浄後
CB1. 修理前 L側SP端子・フルター基板、 上の電解コンデンサーの下に入るので大型のSP端子は使用出来ない
                               上のコイル(インダクタンス)が、もう少しで接触!
CB2. 修理中 L側SP端子、 線を錫メッキ線で固定する
CB3. 修理後 L側SP端子
CB4. 修理前 L側フルター基板裏
CB5. 修理(半田補正)後 L側フルター基板裏
CB6. 完成L側フルター基板裏。 洗浄後
CC1. 修理前 R側SP接続端子
CC2. 修理(交換後)後 R側SP接続端子、 端子裏にスペースが無いので一般的な物
CC3. 修理前 L側SP接続端子
CC4. 修理(交換後)後 L側SP接続端子、 端子裏にスペースが無いので一般的な物
CD1. 修理前 L側電解コンデンサー取り付け(固定)。 設計が悪く、取り付けアングル金具が当たる!
CD2. 修理後 L側電解コンデンサー取り付け(固定)。 ガムテープで保護(絶縁)
CE1. 修理前 度重なる修理で止めネジが無くなった(上蓋)
CE2. 修理後 度重なる修理で止めネジが無くなった(上蓋)、 ネジを圧着する
CE3. 修理前 度重なる修理で止めネジが無くなった(下蓋)
CE4. 修理後 度重なる修理で止めネジが無くなった(下蓋)、 ネジを圧着する
CE5. 修理前 アルミ製シャーシで補強が無いので、凹んだ足
CE6. 修理後 アルミ製シャーシで補強が無いので、凹んだ足
CE7. 修理前 設計が悪くシャーシに基板裏の配線が当たりそう!
CE8. 修理後 設計が悪くシャーシに基板裏の配線が当たりそう!。 シートをガムテープで包み挿入する
CF. 交換部品
CG1. 修理前 上から見る
CG2. 修理後 上から見る
CG3. 修理前 下から見る
CG4. 修理前 下から見る
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E21. R側SP出力電圧57V=406W出力 歪み率=0.03% 1000HZ
E22. L側SP出力電圧57V=406W出力 歪み率=0.03% 1000HZ
E31. R側SP出力電圧57V=406W出力 歪み率=0.02% 400HZ
E32. L側SP出力電圧57V=406W出力 歪み率=0.03% 400HZ
E5. 完成 引き続き24時間エージング
S. SUMO The Power の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 SUMO The Power
定格出力(両ch動作) 400W+400W(8Ω、20Hz〜20kHz)
アスピーカーインピーダンス 2〜16Ω
全高調波歪率 0.5%
周波数特性 20〜20kHz
SN比 100dB
ダンピングファクター 300
入力感度/インピーダンス 1.35V
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法) W
外形寸法 幅483×高さ267×奥行318mm
重量 本体=36kg
価格 94.5万円(1979年発売)
                        sumo-p2m
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