HMA−9500. 11台目 修理記録
平成15年5月22日   7月22日完成 
注意 このAMPはアースラインが浮いています
    AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません

    又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照
  • A. 修理前の状況
    出力しない。

  • B. 原因
      経年変化による劣化。
      TR(トランジスター)焼損。

  • C. 修理状況
      初段FET(電界トランジスター)交換。
      SP接続リレー交換。
      SP接続端子交換。
      バイアス/バランス半固定VR交換。
      電解コンデンサー交換(オーディオコンデンサー使用)。
      フューズ入り抵抗交換。
      配線手直し、補強。
      前段TR(トランジスター)交換。
  • D. 使用部品
      初段FET(電界効果トランジスター)              2個。
      SP接続リレー                            2個。
      SP接続端子                             4個。
      電解コンデンサー(オーディオコンデンサー使用)       27個。
      バイアス/バランス半固定VR                  4個。
      フューズ入り抵抗                          18個。
      フイルムコンデンサー                        2個。
      TR(トランジスター)                        10個。
  • E. 調整・測定

  • F. 修理費   75,000円   オーバーホール修理。

  • S. HITACHI Lo−D HMA−9500 の仕様(マニアルより)
A. 修理前の状況
A1. 修理前 下から見る
C. 修理状況
C1A. 修理前 Rドライブ基板 安全抵抗が全て普通の抵抗に交換されている! FET(電界効果トランジスター)が劣化していないことを願う
C1A1. 修理前 安全抵抗が普通の抵抗に交換され、且つ、W数が上げてある。
               「茶黒茶金」 の3本
C1A1. 修理前 安全抵抗が普通の抵抗に交換され、且つ、W数が上げてある。
                    「赤赤茶金」 の2本
C1B. 修理後 Rドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス/バイアス調整用半固定VR、SP接続リレー交換
           フューズ入り抵抗も全部交換 全電解コンデンサー、TR(トランジスター)交換
C1C. 修理前 Rドライブ基板裏
C1D. 修理(半田補正)後 Rドライブ基板裏  全ての半田をやり修す
C2A. 修理前 Lドライブ基板 安全抵抗が全て普通の抵抗に交換されている! FET(電界効果トランジスター)が劣化していないことを願う
C2A1. 修理前 Lドライブ基板 TR(トランジスター)の足が腐食で真っ黒!
C2B. 修理後 Lドライブ基板 初段FET(電界効果トランジスター)、バランス/バイアス調整用半固定VR、SP接続リレー交換
           フューズ入り抵抗も全部交換 全電解コンデンサー、TR(トランジスター)交換
C2C. 修理前 Lドライブ基板裏
C2D. 修理(半田補正)後 Lドライブ基板裏 全ての半田をやり修す
C3A. 修理前 R側 終段FET(電界トランジスター)
C3B. 修理後 R側 終段FET(電界トランジスター)取り付、シリコンを十分塗り取り付ける
C3C. 修理前 L側 終段FET(電界トランジスター)
C3D. 修理後 L側 終段FET(電界トランジスター)取り付、シリコンを十分塗り取り付ける
C4A. 修理前 電源基盤
C4A1. 修理前 電源基盤 ご覧のように熱で変形、この力でハンダに力が加わり、接触不良になる
C4B. 修理後 電源基盤 電解コンデンサー9個、フューズ入り抵抗交換 
C4C. 修理前 電源基盤裏
C4C2. 修理前 電源基盤 下の絶縁シート 発振の熱で焼けた後がある
C4D. 修理(半田補正)後 電源基盤  全ての半田をやり修す
C5A. 修理前 入力RCA端子基盤
C5B. 修理(半田補正)後 入力RCA端子基盤 全ての半田をやり修す
C6A. 修理前 SP接続端子
C6B. 修理後 SP接続端子
C7. 交換した部品 熱で電解コンデンサーのビニールが大きく剥けている
C8−A. 修理前 下から見る
C8B. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E1. 出力/歪み率測定・調整
    <見方>
     下左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)
     下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下右=周波数計
     上左=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
     上中=SP出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力
     上右=SP出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
E2A. L側SP出力=31V=120W出力 0.04%歪み 1000HZ
           右=上=赤指針、左=下=黒指針、右下オシロ=入力波形   
E2. L側SP出力=31V=120W出力 0.03%歪み 400HZ
E2C. R側SP出力=31V=120W出力 0.03%歪み 1000HZ
          右=上=赤指針、左=下=黒指針、右下オシロ=入力波形
E2D. R側SP出力=31V=120W出力 0.03%歪み 400HZ
E4.  24時間エージング
                        ha9500bu
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