Altec 1568A 2台
 平成14年5月28日到着  8月4日完成
  1. 修理前の状況
    ALTEC1568Aパワーアンプが昨日突然狂い出しました。
    片チャンネルを駆動しているパワーアンプにインプットが無い状態で、
    電源を入れただけでスピーカーが壊れたのではないかと思う位の爆発音がしました。
    幸いSPは無事でしたが。
    先日、整流管を新品に交換したばかりで、出力管もまだまだ使えそうなのですが、
    真空管以外の部分に問題がありそうです。何せ古いアンプですから。
    この際、パワーアンプ(モノ2台)のメンテナンス及び修理をお願いしたいのですが。

  2. 原因
    現在2台とも、急激な入力変化で300KHZ当たりの寄生発振を起こします
    修理前片側動作品 出力=30W、歪み率=4%強

     
  3. 修理状況
    6CA7+6AQ8ソケット交換
    結合コンデンサ−を交換
    配線手直し、補強、各種止めネジ増す締め
    経年劣化による各部ハンダ補正
    整流をダイオ−ドに置き換え

     
  4. 使用部品
    オクタルソケット               4個
    9ピンMTソケット               4個
    抵抗                      4個
    メタライズド・フイルム・コンデンサー   6個
    電解コンデンサ−              4個

  5. 修理費 70,000円/2台    通常修理。
                         真空管別途。

1.右=6CA7に使用されていた、ベーク製のソケット、足の周りが焼けこげている。
  左=新しい熱伝導の良い、タイト製のソケット
  しかし、大きさ(径)が異なるのでシャーシに加工が必要
2.使用されていた5U4GB
  下、1000V3Aのダイオ−ド 交換する事で15Wの電力が浮きます=その分他のレギュウレーションが良くなる
3.使用されていた結合コンデンサー
  下の白い筒状のが交換する、メタライズド・フイルム・コンデンサー
4.修理前
5.真空管ソケットを放熱の良いタイト製に交換
6.1台目修理完了
7.2台目修理完了
8.出力/歪み率測定・調整
  1台目  SP出力電圧50V=60W 歪み率=1.3% 1000HZ
9.1台目  SP出力電圧50V=50W 歪み率=1.3% 400HZ
10.2台目  SP出力電圧22V=60W 歪み率=1% 1000HZ
   6CA7 1本エミ減に付き手持ち松下製を使用
11.2台目  SP出力電圧22V=60W 歪み率=1% 400HZ
   6CA7 1本エミ減に付き手持ち松下製を使用
12.完成 上=1台目 下=2台目
13.交換部品
14.実働 5結なので能率の悪いコンポSPでも十分ドライブ出来る
15.ユ−ザ−様からのメ−ル(14年8月27日)
  御連絡が遅くなりましたが、8月10日に受領致しました。
  夏休みの間、毎日6時間程度、付けて聴いていました。
  素晴らしく良い音になりました。
                           altec-b
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