Mcintosh MC60. 5台目修理記録
6台目とペアーです        平成22年2月8日到着   6月30日完成
AA. 梱包方法

A. 修理前の状況

  • ノイズが出る。
    オーバーホール。

T. 修理前の測定

B. 原因
  • 経年変化

C. 修理状況
  • 整流管(5U4)ソケット交換、テフロン製使用....ユーザーの希望で残す。
    終段(6550)ソケット交換、テフロン製使用。
    前段MT管ソケット交換。
    ブロック電解コンデンサー交換、「ElNA Cerafine」。
    ブロック電解コンデンサーを除く電解コンデンサー交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    配線手直し、補強。
    電源コード交換。
    入力RCA端子交換

P. 付属ステップアップトランス点検

U. TubeTester HickokTV−2C/Uによる付属真空管測定
V. TubeTester HickokTV−2C/Uによる予備真空管測定

D. 使用部品
  • テフロン製USソケット            4個。
    タイト製MTソケット              4個。
    電解コンデンサー「ElNA Cerafine」   2個。
    フイルムコンデンサー             個。
    抵抗                       個。
    電解コンデンサー               個。
    電源コード「1.25mu2芯」          1本。
    入力RCA端子                 1個

E. 調整・測定

F. 修理費    98,500円   「オーバーホール修理」
                        「但し、真空管は別途」

U. 納品後のユーザの使用状況

このクラスのKT−88は良質な物を選択すること。
又、前段12AX7/ECC83と直結なので、こちらも同様の配慮が必要。


AA. 梱包方法
AA1. 上下方向に止めが無く、真空管に力が加わる
A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 左「入出力端子」側から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 右側から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 真空管を取り、上から見る
A17. 点検中 ひび割れ芯線が見える電源コード
A18. 点検中 交換する電源コード、1.25mu2芯。
A21. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下後から見る
A30. 点検中 下から見る
A31. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A41. 点検中 真空管ソケットを見る
A42. 点検中 真空管ソケット見る、電極が腐食し始めている。
A43. 点検中 真空管ソケットを内側から見る、止め金が腐食している。
A43. 点検中 交換するUSソケット、MT9ピンソケットの比較
A44.点検中 整流管「5U4」・出力管「6550」に使用する、テフロン製USソケット、6割になっている。中国製?
A51. 点検中 文字刻印で強度が弱いので、膨れ始めたブロック電解コンデンサー
A52. 点検中 交換する、ブロック電解コンデンサー、2本使用する。 入手難な「ElNA Cerafine」。
A61. 点検中 交換された整流器(ダイオード)
A62. 点検中 液漏れしている電解コンデンサー
A63. 点検中 交換された電解コンデンサー、リード線を取るのが大変なので、継ぎ足し!
T. 修理前の測定
T1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
T21. SP出力13V=21W 歪み率=8%  1000HZ
T22. SP出力13V=21W 歪み率=9%  400HZ
C. 修理状況
C11. 修理前 5U4、KT-88ソケット回り配線
C12. 修理後 5U4、KT-88ソケット回り配線
C21. 修理前 前段9ピンMT8ソケット回り配線
C22. 修理後 前段9ピンMTソケット回り配線
C31. 修理前 基板
C312. 修理中 交換された電解コンデンサー、リード線を取るのが大変なので、継ぎ足し!
C313. 修理中 交換された電解コンデンサー、前のリード線を取っていない
C314. 修理中 交換された電解コンデンサー、リード線を取るのが大変なので、継ぎ足し!
C32. 修理後 基板、左端未半田は渡りが有る為
C33. 修理前 基板裏
C33. 修理中 基板裏、 コンデンサー・抵抗や渡り線が鳩目で半田止め、端子に絡げていない。
C34. 修理後 基板裏、 端子に絡げる方法にやり直す。配線が短いのは交換する。
C41. 修理前 電解コンデンサー付近
C42. 修理(交換)後 電解コンデンサー付近
C51. 修理前 入力USソケット付近
C52. 修理後 入力USソケット付近
C53. 修理前 出力USソケット付近
C54. 修理前 出力USソケット付近
C61. 修理前 RCA端子
C62. 修理後 RCA端子、ツマミ(支給品)交換
C63. 修理前 ACケーブル
C64. 修理(交換)後 ACケーブル
C71. 修理前 真空管ソケット
C72. 修理(交換)後 真空管ソケット
C81. 交換部品
C82. 交換部品、取り除いた、前の部品のリード線の1部。
C91. 修理前 上から
C92. 修理後 上から
C93. 修理後 真空管を付けて上から
C94. 修理前 下から
C95. 修理後 下から
C96. 完成 前から見る
E. 調整・測定
E1. 調整・出力測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E21. 付属真空管「6550」による測定、SP出力25V=78W 歪み率=0.3%  1000HZ
E22. 付属真空管「6550」による測定、SP出力25V=78W 歪み率=0.4%  400HZ
E31. 予備真空管「6550」による測定、SP出力27V=91W 歪み率=0.4%  1000HZ
E32. 予備真空管「6550」による測定、SP出力27V=91W 歪み率=0.4%  400HZ
E41. 手持ち(備品)真空管「KT88」による測定、SP出力28V=98W 歪み率=0.4%  1000HZ
E42. 手持ち(備品)真空管「KT88」による測定、SP出力28V=98W 歪み率=0.4%  1000HZ
E51. 2台完成上から見る、 修正材パネル板に取り付けてある。
E52. 24時間エージング中、 左=6台目、右=5台目。
E53. 24時間エージング中、 左=6台目、右=5台目。 整流管(5U4)は飾りです。
E61. ブロック電解コンデンサーに遮熱対策をする、トイレットペーパの紙芯を加工する。
E62. ブロック電解コンデンサーに遮熱対策をする、さらにアルミ箔を貼り付ける。
U. TubeTester HickokTV−2C/Uによる付属真空管測定
U1. 付属真空管、左から「12AZ7(12AT7・ECC81)」、「12AU7」、「12BH7」、「12AX7(ECC83)」。
      真空管ハンドブック(規格表)の、
      12AZ7 相互コンダクタンス=6000μmho「Ep=250V、Eg1=−12V、Ip=10mA」
      12AX7 相互コンダクタンス=1600μmho「Ep=250V、Eg1=−2V、Ip=1.2mA」
      12BH7 相互コンダクタンス=3100μmho「Ep=250V、Eg1=−10.5V、IP=11.5mA」
      12AU7 相互コンダクタンス=2200μmho「Ep=250V、Eg1=−8.5V、IP=10.5mA」1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U11.  足の方から見る、左から「12AZ7(12AT7)」、「12BH7」、「12AU7」、「12AX7」。
U21. 付属真空管「12AZ7(12AT7)」ユニット1。 Gm測定=5500μmho、Ip=8.4mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2.3V」、 Cレンジ=7500μmhoレンジでの測定。
U22. 付属真空管「12AZ7(12AT7)」ユニット1。 Gm測定=4750μmho、Ip=8.4mA。
U31. 付属真空管「12BH7」ユニット11。 Gm測定=3200μmho、Ip=12mA。
U32. 付属真空管「12BH7」ユニット2。 Gm測定=3480μmho、Ip=14.5mA。
U41. 付属真空管「12AU7」ユニット1。 Gm測定=3200μmho、Ip=13.9mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−8」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U42. 付属真空管「12AU7」ユニット2。 Gm測定=3200μmho、Ip=15.7mA。
U51. 付属真空管「12AX7」ユニット1。 Gm測定=1880μmho、Ip=2.7mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U52. 付属真空管「12AX7」ユニット2。 Gm測定=1900μmho、Ip=2.5mA。
U6. 付属真空管「6550」.上から1,2本目。
      真空管ハンドブック(規格表)の、
      相互コンダクタンス=11500μmho「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−15V、Ip=140mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U61. 付属真空管「6550」.1本目=11700μmho、Ip=112mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250VEg1=−14V」、Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。 
U62. 付属真空管「6550」.2本目=10500μmho、Ip=105mA。
U7. 付属整流管「5U4GB」.上から1,2本目。
U71. 付属整流管「5U4GB」1本目ユニット1、PercentQuality=76。
U72. 付属整流管「5U4GB」1本目ユニット2、PercentQuality=66。
U73. 付属整流管「5U4GB」2本目ユニット1、PercentQuality=74。
U74. 付属整流管「5U4GB」2本目ユニット2、PercentQuality=67。
V. TubeTester HickokTV−2B/Uによる予備真空管測定
V1.  予備真空管「6550A」.左から1,2、3,4本目。
      真空管ハンドブック(規格表)の、
      相互コンダクタンス=11500μmho「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−15V、Ip=140mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
V11. 予備真空管「6550A」.1本目=11700μmho、Ip=112mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250VEg1=−14V」、Bレンジ=15000μmhoレンジでの測定。
V12. 予備真空管「6550A」.2本目=11300μmho、Ip=105mA。
V13. 予備真空管「6550A」.3本目=11400μmho、Ip=107mA。
V14. 予備真空管「6550A」.4本目=10700μmho、Ip=104mA。
V2. 予備整流管5U4GB.上から1,2、3,4、5。
V21. 予備整流管「5U4GB」1本目ユニット1、PercentQuality=72。
V22. 予備整流管「5U4GB」1本目ユニット2、PercentQuality=65。
V31. 予備整流管「5U4GB」2本目ユニット1、PercentQuality=70。
U32. 予備整流管「5U4GB」2本目ユニット2、PercentQuality=64。
V41. 予備整流管「5U4GB」3本目ユニット1、PercentQuality=75。
U42. 予備整流管「5U4GB」3本目ユニット2、PercentQuality=62。
V51. 予備整流管「5U4GB」4本目ユニット1、PercentQuality=75。
U52. 予備整流管「5U4GB」4本目ユニット4、PercentQuality=68。
                     mc60-52L
ここに掲載された写真は、修理依頼者の機器を撮影した者です、その肖像権・版権・著作権等は、放棄しておりません。  写真・記事を無断で商用利用・転載等することを、禁じます。
 Copyright(C) 2021 Amp Repair Studio All right reserved.