Mcintosh MC240. 2台目修理記録
 平成20年1月2日持込   6月29日完成
A. 修理前の状況
  • 出力でない。
    オーバーホール修理。

T. 修理前の測定

B. 原因
  • 経年変化

C. 修理状況
  • 終段(6L6GC)ソケット交換。
    前段MT管ソケット交換。
    ブロックコンを含む電解コンデンサー交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    配線手直し、補強。

D. 使用部品
  • モールド製USソケット                   4個。
    タイト製MTソケット                     7個。
    電解コンデンサー                      7個。
    ブロック電解コンデンサー、「ElNA Cerafine」   2個。
    ダイオード                          3個。
    フイルムコンデンサー                  16個。
    抵抗                             8個。
    インチビス                          8個。

E. 調整・測定

F. 修理費    100,000円   「オーバーホール修理」
                       「但し、真空管は別途」

S. Mcintosh MC240 の仕様(マニアル・カタログより)

このクラスの6L6GCは良質な物を選択すること。
又、前段12AX7/ECC83と直結なので、こちらも同様の配慮が必要。


A. 修理前の状況
A11. 点検中 前上から見る
A12. 点検中 左「入出力端子」側から見る
A13. 点検中  上から見る
A14. 点検中  真空管を取り外し、上から見る
A15. 点検中 下蓋を取り、 下から見る
A21. 点検中 交換するUSソケット、MT9ピンソケットの比較
A31. 点検中 容量抜けした電源ブロックコンデンサー2本
A32. 点検中 交換する電源ブロックコンデンサー、「ElNA Cerafine」。
A41. 点検中 基板
A42. 点検中  基板拡大、抵抗は絡げてある、メーカー修理?
A43. 点検中  基板拡大、抵抗は絡げてある、メーカー修理?
A51. 点検中 基板裏、コンデンサーが全て交換されているが!!!!
A52. 点検中 基板裏拡大1
A53. 点検中 基板裏拡大2
A54. 点検中 基板裏拡大3
A55. 点検中 基板裏拡大11、取り除いたコンデンサーのリード線を取り除かない!
A56. 点検中 基板裏拡大12、取り除いたコンデンサーのリード線を取り除かない!
A57. 点検中 基板裏拡大13、取り除いたコンデンサーのリード線を取り除かない!
A58. 点検中 基板裏拡大14、取り除いたコンデンサーのリード線を取り除かない!
A59. 点検中 基板裏拡大21、取り除いたコンデンサーのリード線に半田付け!
A5A. 点検中 基板裏拡大22、取り除いたコンデンサーのリード線に半田付け!
A5B. 点検中 基板裏拡大23、取り除いたコンデンサーのリード線に半田付け!
A5C. 点検中 基板裏拡大24、取り除いたコンデンサーのリード線に半田付け!
A5D. 点検中 基板裏拡大24、取り除いたコンデンサーのリード線に半田付け!
A61. 点検中 交換された電源ブロックコンデンサーと抵抗
A71. 点検中 整流基板、ダイオードが2本交換されている
A81. 点検中 6L6GC比較、左=手持ちの新しいSOVTEKの物、 右=付いているRCAの物。大きな変化は見られない。
T. 修理前の測定
T1. 出力・歪み率測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
T21. SP出力8.5V=9W 歪み率=3%(測定レンジ=10%)  1000HZ
                 高圧が倍電圧整流なので、電解コンデンサーの容量抜けで、電圧が下がり出力が出ない
T22. SP出力8.5V=9W 歪み率=3%(測定レンジ=10%) 400HZ
                 高圧が倍電圧整流なので、電解コンデンサーの容量抜けで、電圧が下がり出力が出ない
C. 修理状況
C11. 修理前 SP端子止めネジ
C12. 修理(交換)後 SP端子止めネジ
C21. 修理前 基板
C22. 修理後 基板、抵抗8個交換
C222. 修理中 基板拡大、リード線は十分からげる
C223. 修理後 基板拡大、半田で固定し完成
C224. 修理中 基板拡大2、リード線は十分からげる
C225. 修理後 基板拡大2、半田で固定し完成
C23. 修理前 基板裏
C24. 修理後 基板裏、電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー14個交換
C242. 修理後 基板裏拡大
C243. 修理後 基板裏拡大2
C25. 修理後 基板から取り除いたコンデンサーのリード線!
C31. 修理前 V8−V9(6L6GC)ソケット周り配線
C32. 修理後 V8−V9(6L6GC)ソケット周り配線、電解コンデンサー2個追加
C33. 修理前 V10−V11(6L6GC)ソケット周り配線
C34. 修理後 V10−V11(6L6GC)ソケット周り配線
C41. 修理前 V1(12AX7)−V2(12AU7)−V3(12BH7)ソケット周り配線
C42. 修理後 V1(12AX7)−V2(12AU7)−V3(12BH7)ソケット周り配線、フイルムコンデンサー2個交換
C43. 修理前 V4(12AX7)−V5(12AU7)−V6(12BH7)−V73(12AX7)ソケット周り配線
C44. 修理後 V4(12AX7)−V5(12AU7)−V6(12BH7)−V73(12AX7)ソケット周り配線
C51. 修理中 中シャーシを外し電解コンデンサー交換中
C52. 修理前 電源周り
C53. 修理後 電源周り、ブロック電解コンデンサー2個交換
C54. 修理前 倍電圧ブロック電解コンデンサー周り配線
C55. 修理後 倍電圧ブロック電解コンデンサー周り配線
C56. 修理前 ブロック電解コンデンサー周り配線
C57. 修理後 ブロック電解コンデンサー周り配線、電解コンデンサー3個追加
C61. 修理前 整流基板
C62. 修理後 整流基板、電解コンデンサー1個、ダイオード3個交換
C71. 修理前 フューズ・ポジスター・リモートソケット周り配線
C72. 修理後 フューズ・ポジスター・リモートソケット周り配線
C73. 修理前 電源トランス引き出し線、熱で、内部のピッチが溶け出し、絶縁が堅くなり、不良が出始めている
C74. 修理後 電源トランス引き出し線、収縮チューブをかぶせる。
C81. 修理前 入力VR周り配線
C82. 修理後 入力VR周り配線、フイルムコンデンサー2個交換
C91. 交換部品
C92. 交換部品、倍電圧ブロック電解コンデンサー
CA1. 修理前 上から
CA2. 修理後 上から
CA3. 修理前 下から
CA4. 修理後 下から
E. 調整・測定
E1. 調整・出力測定
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
   個人輸入器なので電源電圧は120V−50HZ
E21. R側SP出力21V=55W 歪み率=0.2%(1%レンジ)  1000HZ
E22. L側SP出力21V=55W 歪み率=0.3%(1%レンジ)  1000HZ
E31. R側SP出力21V=55W 歪み率=0.2%(1%レンジ)  400HZ
E32. L側SP出力21V=55W 歪み率=0.4%(1%レンジ)  400HZ
E4. 24時間エージング中
S. Mcintosh MC240 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式ステレオパワーアンプ MC240
定格出力 Stereo=40W+40W(4Ω、8Ω、16Ω)
Mono= 80W(2Ω、4Ω、8Ω)
周波数特性 16Hz〜40kHz/+0,-0.1dB
16Hz〜60kHz/+0,-0.5dB
10Hz〜100kHz/+0,-1dB
全高調波歪率 0.5%(20〜20,000Hz 定格出力時)
SN比 90dB
入力感度/インピーダンス アンバランス= 0.5V/250KΩ
バランス= 2V/250KΩ
スピーカー出力端子 1系統×3=4Ω/8Ω/16Ω
入力端子 RCA=3系統
使用真空管 電圧増幅・ドライバー管=12AX7、12AU7、12BH7、12AX7
出力管 =6L6GC (7027A)×4
消費電力 145W
最大外形寸法 幅390mm×高さ198mm×奥行264mm
重量 22.2kg
                 mc240-223
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