Mcintosh MC275. 3台目修理記録
平成20年5月14日到着   12月10日完成
A. 修理前の状況
  • 右側歪み多い・出力不足。
    真空管を差し替えても変わりません。

B. 原因
  • 右側KT-88のスクリーン抵抗焼損。
    半田腐食が多数発生
    初期の非鉛半田(アルミ系)でフラックスの除去不足や未完成の為か?

C. 修理状況
  • 終段(KT−88)ソケット交換。
    前段MT管ソケット交換。
    ブロックコンを除く電解コンデンサー交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    配線手直し、補強。

U. 付属真空管測定

D. 使用部品
  • タイト製USソケット            4個。
    タイト製MTソケット            7個 。
    電解コンデンサー            11個。
    フイルムコンデンサー          16個 。

E. 調整・測定

F. 修理費   80,000円    「オーバーホール修理」
                        「但し、真空管は別途」

S. Mcintosh MC275 の仕様(マニアル・カタログより)

このクラスのKT−88は良質な物を選択すること。
又、前段12AZ7/12AT7と直結なので、こちらも同様の配慮が必要。


A. 修理前の状況
A1A. 点検中 上から見る
A1B. 点検中 ソケットを見る
A1C. 点検中 交換ソケットと比較
A2A. 点検中 前から見る
A2B. 点検中 後から見る
A3A. 点検中 操作側から見る
A3B. 点検中 ラベル側から見る
A4A. 点検中 純正McintoshのKT−88、ゲーターが3ケ所(頭・横×2)にある!
A4B. 点検中 予備SvetlanaのKT−88
A5A. 点検中 下から見る
A5B. 点検中 V1・V2ソケットの半田、腐食がかなり進んでいる。ここまで進むと半田補正は不可で、接続をやり直す。
A5C. 点検中 V3〜V5ソケットの半田、腐食がかなり進んでいる。ここまで進むと半田補正は不可で、接続をやり直す。
A5D. 点検中 V6・V7ソケットの半田、腐食がかなり進んでいる。ここまで進むと半田補正は不可で、接続をやり直す。
A5E. 点検中 XRLコネクターの半田、腐食がかなり進んでいる。ここまで進むと半田補正は不可で、半田をやり直す。
A5F. 点検中 電解コンデンサーの半田、腐食がかなり進んでいる。ここまで進むと半田補正は不可で、接続をやり直す。
C. 修理状況
C1A. 修理前 基板
C1B. 修理後 基板
C1C. 完成基板裏  洗浄後
C1D. 修理前  基板裏
C1E. 修理(ハンダ補正)後  基板裏
C1F. 完成基板裏  洗浄後
C2A. 修理中 基板を取り外し、ソケットを交換する。
C2B. 修理中 初段12AX7MT真空管ソケット周りの配線
C2C. 修理中 12AX7MT真空管ソケット周りの配線を外す、酸化鉛が沢山でる。
C2D. 修理中 12AX7MT真空管ソケット周りの配線を外す、酸化鉛が沢山でる2。
C2E. 修理後 ソケットを交換し、配線完了。
C3A. 修理前 V1・V2ソケット
C3B. 修理後 V1・V2ソケット
C3C. 修理前 V3〜V5ソケット
C3D. 修理後 V3〜V5ソケット
C3E. 修理前 V6・V7ソケット
C3F. 修理後 V6・V7ソケット
C4A. 修理前 XRLコネクターの半田
C4B. 修理後 XRLコネクターの半田
C5A. 修理前 電解コンデンサーの半田
C5B. 修理後 電解コンデンサーの半田
 
C5C. 修理後 電解コンデンサーの半田
C6. 交換部品
C7A. 修理前 上から
C7B. 修理後 上から
C7C. 修理前 下から
C7D. 修理後 下から
C6. 完成
U. 真空管測定
U1A. 純正McintoshのKT−88測定中。   下記参照
U1B. 純正McintoshのKT−88測定結果。
                     使用すれば必ず劣化します。 左から3000,3000,6000,7000μmho
U2A. 予備SvetlanaのKT−88
U2B. 予備SvetlanaのKT−88測定結果、
                   左から10500,10000,10500,11000μmho、下記測定はこちらを使用する。
U3A. 純正Mcintoshの12AZ7A(12AT7)測定結果。   下記参照
                 左から4200/5000,5000/5400,4700/4900,4900/1250μmho、
U4A. 純正Mcintoshの5751(12AX7)測定結果
                 左から1200/1200,1100/1100,1100/1000μmho、
E. 測定・調整
E1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SP出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=SP出力電圧測定RLは切り替えて測定
E2A. R側SP出力25V=78W 歪率=0.8% AUX入力 1000HZ。 電源電圧は100V50HZ。
 
E2B. L側SP出力25V=78W 歪率=0.5% AUX入力 1000HZ
 
E2C. R側SP出力25V=78W 歪率=0.8% AUX入力 400HZ
 
E2D. L側SP出力25V=78W 歪率=0.5% AUX入力 400HZ
 
E4. 24時間エージング
S. Mcintosh MC275 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式ステレオパワーアンプ MC275
定格出力 Stereo=75W+75W(4Ω、8Ω、16Ω)
Mono= 150W(2Ω、4Ω、8Ω)
周波数特性 16Hz〜60kHz/−0,5dB
全高調波歪率 0.5%(20〜20,000Hz 定格出力時)
SN比 90dB
入力感度/インピーダンス アンバランス= 0.5V/250KΩ
バランス= 15V/250KΩ
スピーカー出力端子 1系統×3=4Ω/8Ω/16Ω
入力端子 RCA=3系統
使用真空管 電圧増幅・ドライバー管=12AZ7、12BH7、12AU7、12AX7
出力管 =KT88×4
消費電力 240W
最大外形寸法 幅311mm×高さ203mm×奥行438mm
重量 30.5kg
                       mc275-31c
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