DENON POA−3000ZR. 2台目修理記録
引取り品ですので、暇が出来たら修理します                                   平成17年7月23日持込   月日完成
A. 修理前の状況
  • 電源を入れてから、1時間前後すると、POA3000ZR の左右レベルメーターのパイロットランプが消え、メーターも振れなくなり、音が出なくなります。パネル正面の真ん中の下部にあるランプは点灯しています。症状が出てから3週間ほどになります。当初は2,3時間使っていて症状が出てましたが、次第に時間が短くなってきたようです。
  • 機器入手事情等
    • a. 今年の2月下旬に足利市のオーディオ店「***」で通信販売により入手しました。委託販売品で、「OH済み」ということでした。購入前に、OHの時期とか修了証の有無など問い合わせたところ、「修理証はあったが、オーナーの個人情報があったので持ち帰ってもらった。コピーはとってない。時期は確認しなかったが、しばらく直ったまま使わないでいたようだ」との回答でした。これだけのことを承知で 言わば一種の賭けで購入してみたのですが、結果は裏目に出たようです。こうしたことも想定の範囲内としてあるかもしれないと思っていましたが、ちょっと早かったかな、と苦笑しています。
    • b.この機器については、足利から宅急便で送られてきた時に、電源が入らない、という故障がありました。「***」の話では、輸送中の事故だろうということでした。返送して修理してもらったわけですが、店では、修理の 人に来てもらって修理させたそうです。これから田中様にオーバーホールをお願いする上で、ご報告しておいた方が良いかとも思いますので、「エ***」が知らせてきた故障・修理の内容に関するメールについてそのまま以下に書かせていただきます。      「故障の原因は、メータ裏の縦の基盤が落ちたかの何かのショックで、基盤が反ったかなにかでコードがつながっているコネクター部が数カ所引っ張られた力で半田にクラックが入っていました。修理の方がお店で半田不良箇所数カ所(コネクター部以外もありました)半田しなおしてもらいました。半日動作してましたが、蓋のネジを締めていくうちにまた切れましたのでまだ半田の切れたところがあるようです(リレー入ればちゃんと音でますのでパーツの故障ではないようです)もう一度分解して徹底的に半田不良みて頂くよう依頼しました」「本日修理の方が来てくれましてメータ裏の基盤を完全に外して点検してもらいました。案の定半田割れがまだ数カ所ありました。前回含めてトータル10カ所くらいありました。コネクターに関する部分でその基盤につながるコード全部が引っ張られたと思われます。ただ外傷はなかったため、この後問題なければお返しできそうです。念のため長時間のテスト行います。」
       
B. 原因
  • 発振等による電解コンデンサーの液漏れがしたAMP!
    これがオーバーホール修理したAMPとは!
C. 修理状況
  • SP接続リレ−交換
    初段FET交換
    RLバイアス/バランス半固定VR交換
    電解コンデンサー交換(オーデオコンデンサー使用)

D. 使用部品
  • SP接続リレー交換                     3個
    初段FET                           2個
    バイアス/バランス半固定VR              8個
    電解コンデンサー                     89個

E. 調整・測定


F. 修理費   128,000円  <<オーバーホール修理>>

S. DENON POA−3000ZR 仕様(カタログ・マニアルより抜粋)
A. 修理前の状況
A−1. 点検中 上から見る 
A−2. 点検中 整流器の所 電解コンデンサーの液漏れ跡?
A−3. 点検中 下から見る
A−4. 点検中 フューズ基板周り見る
A−5. 点検中 フューズがハンダ付け! フォルダーが有るのに?
A−6A. 点検中 R側電解コンデンサーがぐらついている、原因は止めネジ3本の内、1本が付けてない=左端のネジ穴
          基板を取り外した形跡あり=下手なハンダ付け 液漏れでフューズホルダーが腐食している
A−6B. 点検中 R側電解コンデンサー止めネジ3本の内、1本が付けてない
A−7. 点検中 L側電解コンデンサー
          基板を取り外した形跡あり=下手なハンダ付け 液漏れでフューズホルダーが腐食している
A−8. 点検中 R側電解コンデンサー 安全弁から液漏れの形跡あり 
A−9. 点検中 L側電解コンデンサー 安全弁から液漏れの形跡あり
C. 修理状況
C−0A. 修理前 フューズ基板 液漏れで汚れている
C−0C. 修理前 フューズ基板裏 液漏れで汚れている
C−1A. 修理前 R終段基板
C−1B. 修理後 R終段基板 電解コンデンサー16個、半固定VR3個交換
C−1C. 修理前 R終段基板裏
C−1C−1. 修理前 R終段基板裏 ハンダ不良ヶ所拡大
                        周りの光っているのが補正した物
C−1D. 修理(半田補正)後 R終段基板裏 半田を全部やり直す
C−2A. 修理前 L終段基板
C−2B. 修理後 L終段基板  電解コンデンサー16個、半固定VR3個交換
C−2C. 修理前 L終段基板裏
C−1G−1. 修理前 L終段基板裏 ハンダ不良ヶ所拡大
C−2D. 修理(半田補正)後 L終段基板裏 半田を全部やり直す
C−3A. 修理前 R入力AMP・電源基板
C−3B. 修理後 R入力AMP・電源基板 初段FET、電解コンデンサー17個交換
C−3C. 修理前 R入力AMP・電源基板裏
C−3C−1. 修理前 R入力AMP・電源基板裏 ハンダ不良ヶ所拡大
C−3D. 修理(半田補正)後 R入力AMP・電源基板裏 半田を全部やり直す
C−4A. 修理前 L入力AMP・電源基板
C−4B. 修理後 L入力AMP・電源基板 初段FET、電解コンデンサー17個交換
C−4C. 修理前 L入力AMP・電源基板裏
C−4D. 修理(半田補正)後 L入力AMP・電源基板裏 半田を全部やり直す
C−5A. 修理前 電源基盤周り
C−5B. 修理前 電源基盤
C−5B−1. 修理前 電源基盤 不良とは言わないが! 高いAMPなのでもう少しガッチリと!
C−5C. 修理後 電源基盤
C−6A. 修理前 入力RCA端子&ボリューム基盤
C−6B. 修理後 入力RCA端子&ボリューム基盤 電解コンデンサー3個交換
C−6C. 修理前 入力RCA端子 この厚みでは、重いケーブルを支えるのは無理!
C−6D. 修理後 入力RCA端子 ハンダ吸い取り線で周りを固め、その上からホットボンドを流し込む
C−6E. 修理前 入力RCA端子&ボリューム基盤
C−6F. 修理後 入力RCA端子&ボリューム基盤 電解コンデンサー3個交換
C−6G. 修理前 入力RCA端子&ボリューム基盤裏
C−6H. 修理(半田補正)後 入力RCA端子&ボリューム基盤裏 半田を全部やり直す
C−7A. 修理前 SP端子 下は交換する端子
C−7B. 修理後 SP端子
C−8A. 修理前 SP接続リレー基盤
C−8A−1. 修理前 SP接続リレー基盤を止めるフック(下2本)が十分押し込んでいない!
C−8B. 修理後 SP接続リレー基盤 リレー3個交換
C−8C. 修理前 SP接続リレー基盤裏
C−8D. 修理(半田補正)後 SP接続リレー基盤裏  半田を全部やり直す
C−9A. 修理前 VU基盤
C−9B. 修理後 VU基盤 電解コンデンサー18個、半固定VR2個交換
C−9C. 修理前 VU基盤 裏 左上はSW基盤
C−9D. 修理(半田補正)後 VU基盤 裏
C−7E. 修理前 VU定電圧基盤
C−7F. 修理後 VU定電圧基盤
C−7G. 修理前 VU定電圧基盤 裏
C−7H. 修理(半田補正)後 VU定電圧基盤 裏
C−7I. 修理前 VU表示基盤 裏
C−7J. 修理(半田補正)後 VU表示基盤 裏
C−7K. 修理(半田補正)後 VUメーター照明基盤 裏
C−7L. パネルを取る、ランプは新しいので清掃のみ
C−7M. パネル清掃、ガラスの厚みは1.5Cm位ある
C−8. 交換した部品
C−9A. 修理前 下から見る
C−9B. 修理後 下から見る
C−9C. 修理前 上から見る
C−9D. 修理後 上から見る
E. 測定・調整
E−1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下左オーデオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SPからの出力を測定
   下中オシロ=入力波形(オーデオ発振器のTTLレベル)   下右上=周波数計
   上左端電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上中左歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上中右=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上右端オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力
   下中右上デジタル電圧計=SP出力電圧測定RLは切り替えて測定
E−2A. L側、43V=2310W出力 0.03%歪み 1000HZ
E−2B. L側、43V=231W出力 0.02%歪み 400HZ
E−2C. R側、41V=231W出力 0.03%歪み 1000HZ
E−2D. R側、43V=231W出力 0.02%歪み 400HZ
E−3. VUメーター200Wに調整
E−4. 完成  24時間エージング
S. DENON POA−3000ZR 仕様(マニアル・カタログより) 
型式 ステレオパワーアンプ  POA−3000ZR
定格出力 負荷6Ω時300W+300W(両ch駆動、正弦波出力、20Hz〜20kHz)
負荷8Ω時250W+250W(両ch駆動、正弦波出力、20Hz〜20kHz)
全高調波歪率 0.002%以下(20Hz〜20kHz、定格出力の-3dB・負荷8Ω)
混変調歪率 0.0015%以下(60Hz/7kHz:4/1、定格出力相当振幅出力・負荷8Ω)
TIMひずみ率 測定限界以下
出力帯域幅(両ch駆動・負荷8Ω) 5Hz〜80kHz(T.H.D. 0.001%)
周波数特性 1Hz〜300kHz、+0/-3dB(1W出力時)
入力感度/入力インピーダンス NORMAL IN 1V/18kΩ
HIGH CUT FILTER IN 1.41V/25kΩ
出力インピーダンス 0.08Ω(1kHz)
S/N比(IHF-A) 123dB
スルーレイト ±500V/μsec
HIGH CUT FILTER IN特性 40kHz・6dB/oct
スピーカー負荷 6-16Ω
サブソニックフィルター特性 16Hz、6dB/oct
レベルメーター 指示方式 ピーク値指示出力レベルメーター
指示範囲 -50dB〜+5dB(0dB=200W/8Ω)
周波数特性10Hz〜100kHz、+0/-3dB(1W出力時)
自己診断機能 異常温度上昇、L・R動作状況診断の各表示
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 400W(電気用品取締法による)
外形寸法 W493×H199×D480mm(つまみ、端子、脚を含む)
重量 30kg
標準価格 \380,000(1986年11月発売)
特長 *無帰還ストレート増幅を実現したデュアルスーパー無帰還パワーアンプを搭載。
*強大なパワーを支える高速大容量電源部。
                     3000zr2-d
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