Technics SP−10mkV. 5台目修理記録
同時修理機器 SP−10mkV 6台目 ◆ターンテーブルの点検レコードプレヤーの修理梱包はこちらを参考  平成20年4月8日到着  5月27日完成
注意 このAMPは初期のC−MOS−ICそれもカスタム「MN6042」が使用されています。
    基板を触るときは十分注意すること。無論のこと、ハンダ処理時や測定時は十分の接地処理をすること
  • A. 修理前の状況
       ネットオーク ションで購入しました
       1. 45、78回転では正常に回転を始めますが、33回転だけは30秒近く高速 暴走回転し、自動に停止します。
       2. 45回転で30分くらい回転させた後では、33回転も正常に回転します。
       「テクニクス・サービス」に数回修理依頼しま したが、不具合は再現せずで、何回も戻ってきました。
       しかし、自宅では100%に、上の不具合は発生します。

  • B. 原因
       各部経年劣化。

  • C. 修理状況

  • CM. 機構修理状況

  • D. 使用部品
        電解コンデンサー                45個。
        ダイオード                     4個。
        半固定VR                     1個。
  • E. 測定・調整

  • F. 修理費           69,000円。  オーバーホール修理。

  • S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより)
A. 修理前の状況
A−1A. 点検中  タンテーブル
A−1B. 点検中 タンテーブルがアウター・ロータに成っている。 非常に綺麗です。
A−1C. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。
A−1D. 点検中 ターンテーブル裏パルス発生山、非常に綺麗です。
A−2A. 点検中 上から見る。
A−2B. 点検中 上から見る2。
A−2C. 点検中 アマチュアを見る。
A−2D. 点検中 アマチュアを見る2。
A−3A. 点検中 下ケースを取り、下から見る
A−3B. 点検中 接続コネクター点検
A−4A. 点検中 ケースを取り、本体を上から見る
A−4B. 点検中 ケースを取り、本体を左側から見る
A−4C. 点検中 点検中 ケースを取り、本体を右側から見る。
A−4D. 点検中 手入れが悪いと、ターンテーブルの回転トルクが過重になり、モータに過負荷がかかります。
           結果、過電流で電源トランスが加熱し、膨らんだ下蓋。
A−5. 点検中 何回もいじくられた、回転調整の半固定VR、右端は特に酷い!
A−6A. 点検中 過負荷の為、反り返った定電圧回路基板!
A−6B. 点検中 定電圧回路基板のTR(トランジスター)の止めネジが閉めていない!
A−7. 点検中 電源側ユニットへのソケットも点検中
CM. 機構修理状況
CM−1A. 修理中 軸のグリスアップ、機械油が使用されていましたが、この様な重い(負荷が高い)タンテーブルの場合は不可
CM−1B. 修理中 軸のグリスアップ。 外からの埃が進入し出口側に傷が多い、5年に1回はグリスアップが必要。
CM−2. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整
C. 修理状況
C−1A. 修理中  基板を取り外す。
C−1B. 修理中  トランスの押さえゴム。
C−1C. 修理後 トランスの押さえゴム、 切り込みを入れ、当たりを弱める。
C−2A. 修理前 定電圧回路基板
C−2B. 修理後 定電圧回路基板 電解コンデンサー17個、半固定VR2個交換
C−2B−1. 修理前 定電圧回路基板のTR(トランジスター)取り付けビス
C−2B−2. 修理後 定電圧回路基板のTR(トランジスター)取り付けビス
C−2C. 修理前 定電圧回路基板裏
C−2D. 修理(半田補正)後+不要なフラックスを取る
                         定電圧回路基板裏、全ハンダをやり直す、手直しのコンデンサー2個は基板表に移動する
C−2E. 完成定電圧回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C−3A. 修理前 操作回路基板
C−3B. 修理後 操作回路基板。 電解コンデンサー3個交換
C−3C. 修理前 操作回路基板裏
C−3D. 修理(半田補正)後 操作回路基板裏、全ハンダをやり直す
C−3E. 完成操作回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C−4A. 修理前 制御回路基板
C−4B. 修理後 制御回路基板 半固定VR5個、電解コンデンサー10個、半固定VR交換
C−4C. 修理後 制御回路基板裏
C−4D. 修理(半田補正)後 制御回路基板裏、全ハンダをやり直す
C−4E. 完成制御回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C−5A. 修理前 駆動回路基板
C−5B. 修理後 駆動回路基板 電解コンデンサー17個交換
C−5C. 修理前 駆動回路基板裏
C−5D. 修理(半田補正)後 駆動回路基板裏、全ハンダをやり直す
C−5E. 完成駆動回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C−6A. 修理中 ヒューズ基板、ラッピングには皆ハンダが染み込ましてある。
C−6F. 修理前 ヒューズ基板裏
C−6G. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏、全ハンダをやり直す
C−6H. 完成ヒューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C−7A. パネル清掃
C−7B. ケーブルコネクター点検
C−9. 修理中 ターンテーブル操作SW
C−9A. 修理前 ターンテーブル接続基板裏・LED表示基板裏
C−9A−1. 修理中 ターンテーブル接続基板裏 半田不良
C−9B. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏・LED表示基板裏
C−9C. 完成ターンテーブル接続基板裏・LED表示基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C−AA. 修理前 ターンテーブル操作基板裏
C−AB. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
C−AC. 完成ターンテーブル接続基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C−CA. 交換部品
C−DA. 修理前 上から見る
C−DB. 修理後 上から見る
C−DC. 修理前 左側から見る
C−DD. 修理後 左側から見る
C−DE. 修理前 右側から見る
C−DF. 修理後 右側から見る
C−EA. 修理前 下から見る
C−EB. 修理後 下から見る
C−EC. 修理後 下から見る2
E. 測定・調整
E−1. 測定 33回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E−2. 測定 45回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E−3. 測定 78回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E−4. 測定 78回転。 LOCK「LED表示」
E−5. 測定  33回転。 微調整+9.9%、少数1桁がLEDの不良で1ヶ所表示せず(センターの横棒)
E−6. 測定  45回転。 微調整−9.9%、少数1桁がLEDの不良で1ヶ所表示せず(センターの横棒)
E−8A. 完成し24時間連続動作エージング中 マイクロがベルトドライブ等の機械的機構で安定させたのに比べ、
            純粋に電気で安定させている。
S.Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより) 
形式 クォーツフェイズロックドコントロール、 ダイレクトドライブ
ターンテーブル 銅合金+アルミダイカスト製,直径32cm
ターンテーブル重量 10kg
慣性質量 1.1ton・cm2(1,100kg・cm)
モータ クォーツフェイズロックドコントロール、 超低速電子整流子ブラシレスDCモータ
回転数 3スピード,33・1/3,45,78.26rpm
回転数微調範囲 0.1%ステップで±9.9%までのクォーツロックピッチ可変(各回転数単独)
起動トルク 16kg・cm
起動時間 0.25秒(33・1/3r.p.m.)
停止時間 0.3秒(33・1/3r.p.m.)
負荷変動 10kg・cm以内、 0%
回転数偏差 ±0.001%以内
ワウ・フラッタ 0.015% WRMS(JIS C5521)±0.021% weighted zero to peak(DIN45507,IEC98A weighted)
SN比 92dB DIN-B(IEC98A weighted)、 60dB DIN-A(IEC98A unweighted)
電源 AC100V,50/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 369W×113H×369Dmm(本体)、166W×96H×410Dmm(電源+コントロールユニット)
重量 18kg(本体のみ)、 6kg(電源+コントロールユニット)
価格 ¥250,000
                      10mk3-51z
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