Technics SP−10mkV(SP−10mk3). 15台目修理記録
ターンテーブルの点検レコードプレヤーの修理梱包はこちらを参考 平成25年2月18日到着  3月2日完成 
注意 このAMPは初期のC−MOS−ICそれもカスタム「MN6042」が使用されています。
    基板を触るときは十分注意すること。無論のこと、ハンダ処理時や測定時は十分の接地処理をすること
A. 修理前の状況
  • 過去に、1度、動作しなくなり メーカーで電源部の修理をした経緯があります。
    先週から、回転はスムーズに回りますが、停止ボタンを押すと 一旦停止しますが、一瞬逆回転(僅かですが)して止まります。
    更に悪くなるといけないので、現在は使用してません。


T. 梱包が悪く、輸送の衝撃で軸が曲がった可能性があるので、簡易検査

B. 原因
  • 各部経年劣化。

C. 電源部 修理状況
  • 電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    1部フイルムコンデンサー交換。

D. 本体タンテーブル修理状況

M. モータ部 修理状況
  • 配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。

G. 使用部品
  • 電解コンデンサー      47個。
    整流ダイオードブリッジ   1個。
    半固定VR          10個。
    フイルムコンデンサー    22個。

E. 測定・調整

F. 修理費
           110,000円。  オーバーホール修理。

S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A01. 点検中 梱包の様子、弱い1重ねのダンボール。
A02. 点検中  梱包の様子、弱い1重ねのダンボール、反対側。
A03. 点検中 緩衝材は、新聞紙!
A04. 点検中 タンテーブルはそのまま装着で、保護は無!
A05. 点検中 タンテーブルを見る。
A06. 点検中 ターンテーブル裏。
A07. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石・パルス発生山、非常に綺麗です。
A08. 点検中 真鍮プラッターの止めビスが長すぎて、膨らみが出来ている。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 タンテーブルを外し、上から見る。
A162. 点検中 修理時に下蓋の止めビスの選択を間違え、突き抜けたタップビス。
A163. 点検中 修理時に下蓋の止めビスの選択を間違え、突き抜けたタップビス2。
A17. 点検中 ブレーキ機構を見る。
A21. 点検中 下から見る
A212. 点検中 下から見る、 オイル漏れか? ふやけたゴム!
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 下ケースを取り、下から見る。
A61. 電源部点検中 前から見る
A62. 電源部点検中 前右から見る
A63. 電源部点検中 後から見る
A64. 電源部点検中 後左から見る
A65. 電源部点検中 上から見る
A71. 電源部点検中 下から見る
A72. 電源部点検中 下前から見る
A73. 電源部点検中 下前左から見る
A74. 電源部点検中 下後から見る
A75. 電源部点検中 下後右から見る
A76. 電源部点検中、 トランス部の膨らみは殆ど無し。
A91. 電源部点検中 ケースを取り、本体を上から見る
A92. 電源部点検中 ケースを取り、本体を左側から見る
A93. 電源部点検中 ケースを取り、本体を右側から見る。
A932. 電源部点検中 ケースを取り、本体を右側から見る。電源コードのハンダの様子。
A933. 電源部点検中 前回の修理で、基板上のTR(トランジスター)を放熱器上に移動。
                これは、「本末転倒」です。 「メカ(機械的)の負荷」を電気的に処理した物です。
                経年変化で、回転部の「グリス」が固着して機械的負荷が増したので、電気的に過負荷電流が流れる。
                よって、回転部の「グリス−UP」が先決です。
T. 梱包が悪く、輸送の衝撃で軸が曲がった可能性があるので、簡易検査
T1. 検査中  赤いマークが濃く出ている所が、浮き上がっている。
T2. 検査中  赤いマークが薄い所が、浮き下がっている。
           約、0.0*mm位の差と、思われる。
T3. 検査中  軸受けの当たりを見る。
C. 電源部 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理中 基板を取り外す。
C12. 修理中  トランスの押さえゴム。
C13. 修理後 トランスの押さえゴム、 切り込みを入れ、当たりを弱める。
C21. 修理前 定電圧回路基板
C213. 修理中 定電圧回路基板、 電解コンデンサー固定接着材。 
C22. 修理後 定電圧回路基板 電解コンデンサー17、半固定VR2個、フイルムコンデンサー8個、整流ブリッジ1個交換
C23. 修理前 定電圧回路基板裏
C232. 修理前 定電圧回路基板裏、半田不良ケ所。
C24. 修理(半田補正)後、 定電圧回路基板裏、全ハンダをやり直す、手直しのコンデンサー2個は基板表に移動する
C26. 完成定電圧回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理前 操作回路基板
C32. 修理後 操作回路基板。 電解コンデンサー3個、フイルムコンデンサー1個交換
C33. 修理前 操作回路基板裏
C34. 修理(半田補正)後 操作回路基板裏、全ハンダをやり直す
C35. 完成操作回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C41. 修理前 制御回路基板
C42. 修理後 制御回路基板 半固定VR6個、電解コンデンサー10個、フイルムコンデンサー5個交換
C43. 修理前 制御回路基板裏
C432. 修理中 制御回路基板裏。 ハンダ不良ヶ所。
C44. 修理(半田補正)後 制御回路基板裏、全ハンダをやり直す
C46. 完成制御回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C51. 修理前 駆動回路基板
C52. 修理後 駆動回路基板 半固定VR2個、電解コンデンサー17個、フイルムコンデンサー8個交換
C53. 修理前 駆動回路基板裏
C54. 修理(半田補正)後 駆動回路基板裏、全ハンダをやり直す
C55. 完成駆動回路基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C61. 修理前 ヒューズ基板。
C62. 修理前 ヒューズ基板裏
C63. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏、全ハンダをやり直す
C64. 完成ヒューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C65. 修理前 ヒューズ基板ラッピング
C67. 修理前 ヒューズ基板ラッピング2
C71. パネル清掃中
C72. パネルの押しボタン清掃中、左は下から4個清掃済み、右の大きいのは右半分清掃済み。
C91. 修理中 接続コネクター点検。
CA1. 修理前 上から見る。
CA2. 修理後 上から見る。
CA3. 修理前 左から見る。
CA4. 修理後 左から見る。
CA5. 修理前 右から見る。
CA6. 修理後 右から見る。
D. 本体(タンテーブル)修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
D01. 修理前 上から見る。
D11. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整、ベルトブレーキ+パッドブレーキの2本立て。
D12. 完成 ブレーキ機構のメカ調整
D20. 修理中 下蓋裏の漏れた油!
D202. 修理中 軸受けの外に漏れた油!
D21. 修理中 軸の下受。
D22. 修理中 軸のキズの様子。
D23. 修理中 軸ののキズの様子、拡大。
D24. 修理中 軸受けのキズの様子、上側。
D25. 修理中 軸受けのキズの様子、下側。
D31. 修理中 ターンテーブル操作SWを分解・清掃。
D32. 修理前 ターンテーブル操作基板
D33. 修理前 ターンテーブル操作基板裏
D34. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D35. 完成ターンテーブル操作基板基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D40. 清掃中 ストロボ窓・周り清掃。
D41. 修理前 LED表示基板
D42. 修理前 LED表示基板裏
D43. 修理(半田補正)後 LED表示基板裏
D44. 完成LED表示基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D51. 修理前 ターンテーブル接続基板
D52. 修理前 ターンテーブル接続基板裏
D53. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D54. 完成ターンテーブル接続基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D61. 修理中 接続コネクター点検。
M. モータ部 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
M11. 修理中、 アマチュア(回転子)取り出す。
M14. 修理中、 FGコイル部、異常なしです。
M21. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏を見る。
M22. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁後アマチュア(回転子)基盤裏。
M23. 完成アマチュア(回転子)基盤裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
M31. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(RED巻線)
M312. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(RED巻線)拡大
M32. 修理中、 引き出し線絶縁。(RED巻線)
M33. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(RED巻線)
M41. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(BLUE巻線)
M412. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(BLUE巻線)拡大
M44. 修理中、 引き出し線絶縁。 (BLUE巻線)
M45. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(BLUE巻線)
M51. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(GREEN巻線)
M512. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(GREEN巻線)拡大
M52. 修理中、 引き出し線絶縁。(GREEN巻線)
M53. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(GREEN巻線)
M61. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M62. 修理中 アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げる。
M63. 修理(半田補正)後 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M63. 完成、アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げ、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。。
M71. 修理前 下から見る
M72. 修理後 下から見る
M81. 全体の交換部品
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E11. 調整中。
E21. 調整 33回転。 
E22. 測定 33回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E23. ストロボで測定  33回転。
E31. 調整 45回転。 
E32. 測定 45回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E33. ストロボで測定  45回転。
E41. 調整 78回転。
E42. 測定 78回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E43. ストロボで測定  78回転。
E51. 測定  33回転。 微調整+9.9%回転。
E52. 測定  45回転。 微調整+9.9%回転。
E6. 完成し24時間連続動作エージング中 マイクロがベルトドライブ等の機械的機構で安定させたのに比べ、
            純粋に電気で安定させている。
S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより) 
形式 クォーツフェイズロックドコントロール、 ダイレクトドライブ SP−10mkV
ターンテーブル 銅合金+アルミダイカスト製,直径32cm
ターンテーブル重量 10kg
慣性質量 1.1ton・cm2(1,100kg・cm)
モータ クォーツフェイズロックドコントロール、 超低速電子整流子ブラシレスDCモータ
回転数 3スピード,33・1/3,45,78.26rpm
回転数微調範囲 0.1%ステップで±9.9%までのクォーツロックピッチ可変(各回転数単独)
起動トルク 16kg・cm
起動時間 0.25秒(33・1/3r.p.m.)
停止時間 0.3秒(33・1/3r.p.m.)
負荷変動 10kg・cm以内、 0%
回転数偏差 ±0.001%以内
ワウ・フラッタ 0.015% WRMS(JIS C5521)±0.021% weighted zero to peak(DIN45507,IEC98A weighted)
SN比 92dB DIN-B(IEC98A weighted)、 60dB DIN-A(IEC98A unweighted)
電源 AC100V,50/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 369W×113H×369Dmm(本体)、166W×96H×410Dmm(電源+コントロールユニット)
重量 18kg(本体のみ)、 6kg(電源+コントロールユニット)
価格 ¥250,000
発売日 1981年
                                 10mk3-f3x
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