Technics SP−10mkV. 18台目修理記録
同時修理B−1. 15台目識別テープ色=黄色◆ターンテーブルの点検レコードプレヤーの修理梱包はこちらを参考平成28年12月10日持込  成29年1月16日完成 
注意 このAMPは初期のC−MOS−ICそれもカスタム「MN6042」が使用されています。
    基板を触るときは十分注意すること。無論のこと、ハンダ処理時や測定時は十分の接地処理をすること
A. 修理前の状況
  • 高速回転する。
    プロ仕様なのか、タンテーブル上の操作SWが無。回転表示(ストロボLED)も無。
    オーバーホール修理依頼。
    放送局で使用された物。

B. 現状・原因
  • メカニカル・電気ブレーキ共効きが弱い。
    ストロボLEDが点灯しない。
    カスタムIC「MN6042・AN6914」不良。
C. 電源部 修理状況
  • 電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    1部フイルムコンデンサー交換。
    回転表示(ストロボLED)修理。
    メカニカルブレーキ修理。
    カスタムIC1個交換


D. 本体タンテーブル修理状況

M. モータ部 修理状況
  • 配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。

G. 使用部品
  • 電解コンデンサー        47個。
    整流ダイオードブリッジ     1個。
    半固定VR            10個。
    フイルムコンデンサー     1個。

E. 測定・調整

F. 修理費
           130,000円。  オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A152. 点検中 上から見る。 操作SWがめくらにしてある。
A16. 点検中 タンテーブルを外し、上から見る。
A17. 点検中 機械的ブレーキ機構とFGコイルを見る。
A18. 点検中 機械的ブレーキ機構とFGコイルを見る。
A21. 点検中 下から見る
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A32. 点検中 電源への接続プラグ。 シールドがむき出している。
A41. 点検中 タンテーブルを見る。
A42. 点検中 タンテーブルを裏から見る。
A43. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。
A44. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石、反対側。
A45. 点検中 ターンテーブル裏 パルス発生磁石山。
A46. 点検中 ターンテーブル裏 パルス発生磁石山、反対側。
A47. 点検中 タンテーブルの軸受けを見る。
A48. 点検中 タンテーブルの軸受けを見る、反対側。
A61. 電源部点検中 前から見る
A62. 電源部点検中 前右から見る
A63. 電源部点検中 後から見る
A64. 電源部点検中 後から見る。 電源コード取り付け部。
A65. 電源部点検中 後左から見る
A66. 電源部点検中 上から見る
A67. 電源部点検中 ケースを取り、本体を上から見る
A71. 電源部点検中 下から見る
A72. 電源部点検中、 トランス部の膨らみは殆ど無し。
A73. 電源部点検中 下前左から見る
A74. 電源部点検中 下後右から見る
A81. 電源部点検中 ケースを取り、本体を左側から見る
A82. 電源部点検中 ケースを取り、本体を右側から見る。
C. 電源部 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理中 基板を取り外す。
C12. 修理中  トランスの押さえゴム。
C13. 修理後 トランスの押さえゴム、 切り込みを入れ、当たりを弱める。
C21. 修理前 定電圧回路基板
C213. 修理中 定電圧回路基板、 電解コンデンサー固定用の接着材。
                        当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。 
C214. 修理中 定電圧回路基板、 電解コンデンサー固定用の接着材を取り除いた所。さらに腐食を防ぐ為、コート液を塗る。 
C22. 修理後 定電圧回路基板 電解コンデンサー17、半固定VR2個交換
C23. 修理前 定電圧回路基板裏
C24. 修理(半田補正)後、 定電圧回路基板裏、全ハンダをやり直す、手直しのコンデンサー2個は基板表に移動する
C26. 完成定電圧回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後、コート液を塗る。
C31. 修理前 操作回路基板
C32. 修理後 操作回路基板。 電解コンデンサー3個、フイルムコンデンサー1個交換
C322. 修理後 操作回路基板。 下=付いていた不良LSI、 上=交換したLSI。
C33. 修理前 操作回路基板裏
C34. 修理(半田補正)後 操作回路基板裏、全ハンダをやり直す
C35. 完成操作回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後、コート液を塗る。
C41. 修理前 制御回路基板
C42. 修理後 制御回路基板 カスタムIC1個、半固定VR6個、電解コンデンサー10個、TR(トランジスター)1個交換
C43. 修理前 制御回路基板裏
C44. 修理(半田補正)後 制御回路基板裏、全ハンダをやり直す
C46. 完成制御回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後、コート液を塗る。
C51. 修理前 駆動回路基板
C52. 修理後 駆動回路基板 半固定VR2個、電解コンデンサー17個交換
C53. 修理前 駆動回路基板裏
C54. 修理(半田補正)後 駆動回路基板裏、全ハンダをやり直す
C55. 完成駆動回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後、コート液を塗る。
C61. 修理前 ヒューズ基板。
C62. 修理前 ヒューズ基板裏
C63. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏、全ハンダをやり直す
C64. 完成ヒューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C65. 修理前 ヒューズ基板ラッピング
C66. 修理後 ヒューズ基板ラッピング。 半田を浸み込ませる。
C67. 修理前 ヒューズ基板ラッピング2
C68. 修理前 ヒューズ基板ラッピング2。 半田を浸み込ませる。
C71. パネル清掃・研磨中
C72. パネルのツマミ(ノブ)頭研磨中
C91. 修理中 接続コネクター点検。
CA1. 修理前 上から見る。
CA2. 修理後 上から見る。
CA3. 修理前 左から見る。
CA4. 修理後 左から見る。
CA5. 修理前 右から見る。
CA6. 修理後 右から見る。
D. 本体(タンテーブル)修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
D01. 修理前 上から見る。
D11. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整、ベルトブレーキ+パッドブレーキの2本立て。
D12. 完成 ブレーキ機構のメカ調整
D21. 修理中 軸の下受。
D22. 修理後 軸の下受。 接圧が高いのでモリブデン入りグリスを塗布。
D23. 修理中 軸のキズの様子。
D24. 修理中 軸ののキズの様子、拡大。
D25. 修理中 軸受けのキズの様子、上側。
D26. 修理中 軸受けのキズの様子、上反対側。
D27. 修理中 軸回りは中・高粘度オイルを使用する。
D40. 清掃中 ストロボ窓・周り清掃。
D41. 修理前 LED表示基板
D42. 修理前 LED表示基板裏
D43. 修理(半田補正)後 LED表示基板裏
D44. 完成LED表示基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D51. 修理前 ターンテーブル接続基板
D52. 修理前 ターンテーブル接続基板裏
D53. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D54. 完成ターンテーブル接続基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D61. 修理前 電源への接続プラグ。 シールドがむき出している。
D62. 修理中 電源への接続プラグ。
D63. 修理後 電源への接続プラグ。
DB1. 修理前 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。
DB2. 修理後 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。 CRCを軽く塗布し、錆の発生を防ぐ。 科学は正直です、錆が浮き出て来ました!
DB3. 修理前 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石、反対側。
DB4. 修理後 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石、反対側。 CRCを軽く塗布し、錆の発生を防ぐ。 科学は正直です、錆が浮き出て来ました!
DB5. 修理前 ターンテーブル裏  パルス発生磁石山。
DB6. 修理前 ターンテーブル裏  パルス発生磁石山。 CRCを軽く塗布し、錆の発生を防ぐ。
DB7. 修理前 ターンテーブル裏  パルス発生磁石山、反対側。
DB8. 修理後 ターンテーブル裏  パルス発生磁石山、反対側。 CRCを軽く塗布し、錆の発生を防ぐ。
M. モータ部 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
M11. 修理中、 アマチュア(回転子)取り出す。
M14. 修理中、 FGコイル部、異常なしです。
M15. 修理中、 FGコイル部、異常なしです、反対側。
M21. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏を見る。
M22. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁後アマチュア(回転子)基盤裏。
M23. 完成アマチュア(回転子)基盤裏。 余分なフラックスを洗浄後、コート液を塗る。
M31. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(RED巻線)
M32. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁。(RED巻線)
M33. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(RED巻線)
M41. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(BLUE巻線)
M44. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁。 (BLUE巻線)
M45. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(BLUE巻線)
M51. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(GREEN巻線)
M52. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁。(GREEN巻線)
M53. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(GREEN巻線)
M61. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M62. 修理中 アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げる。
M63. 完成、アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げ、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。。
M71. 修理前 下から見る
M72. 修理後 下から見る
M81. 全体の交換部品
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E11. 調整中。
E21. 調整 33回転。 
E22. 測定 33回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E23. ストロボで測定  33回転。
E232. ストロボで測定  33回転。 シャッター速度が速いと黒い回転数表示文字が表れる。消えるには1回転回転するシャッター時間が必要。
E31. 調整 45回転。 
E32. 測定 45回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E33. ストロボで測定  45回転。
E41. 調整 78回転。
E42. 測定 78回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E43. ストロボで測定  78回転。
E51. 測定  33回転。 微調整+9.9%回転。ストロボが止まって見えるのはシャッター速度が速い為。
E52. 測定  33回転。 微調整−9.9%回転+ROCK。
E53. 測定  45回転。 微調整+9.9%回転+ROCK。
E54. 測定  45回転。 微調整−9.9%回転。
E55. 測定  78回転。 微調整+9.9%回転+ROCK。
E56. 測定  78回転。 微調整−9.9%回転+ROCK。
E6. 完成  24時間エージング。 左はTechnics SP−10mkV. 19台目
Y. ユーザー宅の設置状況
Y1. 設置状況。
S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより) 
形式 クォーツフェイズロックドコントロール、 ダイレクトドライブ SP−10mkV
ターンテーブル 銅合金+アルミダイカスト製,直径32cm
ターンテーブル重量 10kg
慣性質量 1.1ton・cm2(1,100kg・cm)
モータ クォーツフェイズロックドコントロール、 超低速電子整流子ブラシレスDCモータ
回転数 3スピード、33・1/3、45、78.26rpm
回転数微調範囲 0.1%ステップで±9.9%までのクォーツロックピッチ可変(各回転数単独)
起動トルク 16kg・cm
起動時間 0.25秒(33・1/3r.p.m.)
停止時間 0.3秒(33・1/3r.p.m.)
負荷変動 10kg・cm以内、 0%
回転数偏差 ±0.001%以内
ワウ・フラッタ 0.015% WRMS(JIS C5521)±0.021% weighted zero to peak(DIN45507,IEC98A weighted)
SN比 92dB DIN-B(IEC98A weighted)、 60dB DIN-A(IEC98A unweighted)
電源 AC100V,50/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 369W×113H×369Dmm(本体)、166W×96H×410Dmm(電源+コントロールユニット)
重量 18kg(本体のみ)、 6kg(電源+コントロールユニット)
価格 ¥250,000
発売日 1981年
                              10mk3-i3v
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