ONKYO M−955NU/260. 3台目修理記録
平成24年11月12日到着   12月27日完成
A. 修理前の状況
  • onkyo m-955nii/260をもともと使用していまして、最近、もう1台を購入しマルチスピーカーで楽しんでいましたが、最近購入した方のアンプが故障。
    このアンプですが、ガリはあるものの左右とも出力できていましたが、右チャンネルが少しずつ音量が小さくなったり、聞こえなくなりました。
    1.オペレーションランプが点灯しない。
    2.右チャンネルから音がでない。
    3.左右ボリュームのガリがある。


B. 原因
  • 各部経年劣化。
C. 修理状況
  • SP接続リレー交換。
    RLバイアス/バランスVR交換。
    初段TR(トランジスター)交換。
    電解コンデンサー交換(オーデオコンデンサー使用)
    オペレーションランプ交換
    FET(電解トランジスター)交換
D. 使用部品
  • SP接続リレー                          2個。
    バイアス・バランス半固定VR                6個。
    初段TR(トランジスター)                   8個。
    電解コンデンサー(ニチコン・ミューズ使用)       40個。
    フイルムコンデンサー                     6個。
    オペレーションランプ                      4個。
    FET(電解トランジスター)                  2個。
E. 調整・測定

F. 修理費   105,000円        オーバーホール修理。 

S. ONKYO M−955NU/260 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上蓋を取り、清掃して、上から見る
A17. 点検中 上蓋・シールドを取り、上から見る
A18. 点検中 電源電解ブロックコンデンサー
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A31. 点検中 終段TR(トランジスター)の放熱器、上から見る。
A32. 点検中 終段TR(トランジスター)の放熱器、後ろから見る。
A41. 点検中 電源コード。
A42. 点検中 コードの後ろにスペースが無いので、この位置なら、3Pインレット取り付け可能。
A51. 点検中 入力RCA端子。
A52. 点検中 取り付け穴が大きいので、大型RCA端子の交換可能。
A61. 点検中 SP接続端子、後ろにスペースが取れない。
A71. 点検中 交換する電解コンデンサー。 左=付いている物 470μ/80V、  右=交換する物 1000μ/100V
A72. 点検中 交換する電解コンデンサー。 左=付いている物 470μ/80V、
                               右=交換する物 330μ/100V×2=660μ、
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 コネクターの使用が無く、基板取り出しは大変
C11. 修理前 RメインAMP基板
C12. 修理後 RメインAMP基板
            バランス・バイアス調整用半固定VR3個、TR(トランジスター)3個、電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー1個交換
C122. 修理中 RメインAMP基板ラッピング
C123. 修理後 RメインAMP基板ラッピング、半田を染みこませる
C13. 修理前 RメインAMP基板裏
C14. 修理(半田補正)後 RメインAMP基板裏 半田を全部やり直す
C15. 完成RメインAMP基板裏
C21. 修理前 LメインAMP基板
C22. 修理後 LメインAMP
            バランス・バイアス調整用半固定VR3個、TR(トランジスター)3個、電解コンデンサー5個、フイルムコンデンサー1個交換
C222. 修理中 LメインAMP基板ラッピング
C223. 修理後 LメインAMP基板ラッピング、半田を染みこませる
C23. 修理前 LメインAMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 LメインAMP裏 半田を全部やり直す
C25. 完成LメインAMP基板裏
C31. 修理前 電源基板
C32. 修理後 電源基板 電解コンデンサー2個交換
C33. 修理中 電源基板裏
C34. 修理(半田補正)後 電源基板裏 半田を全部やり直す
C35. 完成電源基板裏
C36. 修理前 電源基板ラッピング
C37. 修理後  電源基板ラッピング、半田を染みこませる
C4. 修理中 前パネルを外し、プリAMP・ピークモニター基板、プロテクト基板修理
C41. 修理前 プリAMP・ピークモニター基板
C42. 修理後 プリAMP・ピークモニター基板
            TR(トランジスター)6個、電解コンデンサー24個、フイルムコンデンサー2個、FET(電解トランジスター)2個交換 
C43. 修理前 プリAMP・ピークモニター基板裏、 カメラ故障で写真消失の為2台目からの参考写真
C44. 修理(半田補正)後 プリAMP・ピークモニター基板裏  半田を全部やり直す
C45. 完成プリAMP・ピークモニター基板裏  洗浄後
C46. 修理前 プリAMP・ピークモニター基板、電源フイルターの電解コンデンサー
C47. 修理後 プリAMP・ピークモニター基板、電源フイルターの電解コンデンサー 電解コンデンサー4個交換
C51. 修理前 R側プリAMP・ピークモニター基板
C52. 修理後 R側プリAMP・ピークモニター基板
C522. 修理中 R側プリAMP・ピークモニター基板、ラッピング
C523. 修理後 R側プリAMP・ピークモニター基板、ラッピング、半田をしみ込ませる
C53. 修理前 R側プリAMP・ピークモニター基板裏、 カメラ故障で写真消失の為2台目からの参考写真
C54. 修理(半田補正)後 R側プリAMP・ピークモニター基板裏  半田を全部やり直す
C55. 完成R側プリAMP・ピークモニター基板裏 洗浄後
C61. 修理前 L側プリAMP・ピークモニター基板
C62. 修理後 L側プリAMP・ピークモニター基板
C622. 修理中 L側プリAMP・ピークモニター基板、ラッピング
C623. 修理後 L側プリAMP・ピークモニター基板、ラッピング、半田をしみ込ませる
C63. 修理前 L側プリAMP・ピークモニター基板裏、 カメラ故障で写真消失の為2台目からの参考写真
C64. 修理(半田補正)後 L側プリAMP・ピークモニター基板裏 半田を全部やり直す
C65. 完成L側プリAMP・ピークモニター基板裏 洗浄後
C71. 修理前 整流・プロテクト基板 
C712. 修理中 整流・プロテクト基板、 電解コンデンサー固定するトルエン溶媒の接着剤。
C713. 修理中 整流・プロテクト基板、 トルエン溶媒の接着剤を取り去り、コートを塗布後。
C72. 修理後 整流・プロテクト基板 SP接続リレー2個、電解コンデンサー16個交換  
C73. 修理後 整流・プロテクト基板裏
C74. 修理(半田補正)後 整流・プロテクト基板裏
C75. 完成整流・プロテクト基板裏
C76. 修理中 整流・プロテクト基板、ラッピング
C77. 修理後 整流・プロテクト基板、ラッピング、半田をしみ込ませる
C78. 修理中 整流・プロテクト基板、ラッピング2
C79. 修理後 整流・プロテクト基板、ラッピング2、半田をしみ込ませる
C7A. 修理中 整流・プロテクト基板、ラッピング3
C7B. 修理後 整流・プロテクト基板、ラッピング3、半田をしみ込ませる
C81. 修理中 アース端子板ラッピング、半田をしみ込ませる
C82. 修理後 アース端子板ラッピング、半田をしみ込ませる
C83. 修理中 後パネルを外し、終段TR(トランジスター)点検中
C9. パネル清掃 パイロット・ランプ4個交換
CA1. 交換した部品
CA2. 交換した部品、 足黒のTR(トランジスター)。
CB1. 修理前 上から見る
CB2. 修理後 上から見る
CB3. 修理前 下から見る
CB4. 修理後 下から見る
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. A級動作50Hz入力。
             R側SP出力電圧15V=28W出力、 0.019%歪み。
              L側SP出力電圧15V=28W出力、 0.019%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. A級動作100Hz入力。
             R側SP出力電圧15V=28W出力、 0.017%歪み。
              L側SP出力電圧15V=28W出力、 0.019%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. A級動作500Hz入力。
             R側SP出力電圧15V=28W出力、 0.022%歪み。
             L側SP出力電圧15V=28W出力、 0.022%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. A級動作1kHz入力。
             R側SP出力電圧15V=28W出力、 0.026%歪み。
              L側SP出力電圧15V=28W出力、 0.025%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. A級動作5kHz入力。
             R側SP出力電圧15V=28W出力、 0.040%歪み。
             L側SP出力電圧15V=28W出力、 0.041%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. A級動作10kHz入力。
             R側SP出力電圧15V=28W出力、 0.038%歪み。
              L側SP出力電圧15V=28W出力、 0.038%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. A級動作50kHz入力。
             R側SP出力電圧14V=24.5W出力、 0.074%歪み。
              L側SP出力電圧14V=24.5W出力、 0.074%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. A級動作100kHz入力。
             R側SP出力電圧13V=21W出力、 0.104%歪み。
             L側SP出力電圧13V=21W出力、 0.102%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
             この当たりから、フイルターが効いてきます。
E29. その時のパネル表示
E2A. −3dB出力時パネル表示
E31. B級動作50Hz入力。
             R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.024%歪み。
              L側SP出力電圧34V=144W出力、 0.024%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E32. B級動作100Hz入力。
             R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.024%歪み。
              L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.023%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E33. B級動作500Hz入力。
             R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.026%歪み。
             L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.026%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E34. B級動作1kHz入力。
             R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.029%歪み。
              L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.029%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E35. B級動作5kHz入力。
             R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.056%歪み。
             L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.026%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E36. 級動作10kHz入力。
             R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.072%歪み。
              L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.072%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E37. B級動作50kHz入力。
             R側SP出力電圧32V=128W出力、 0.133%歪み。
              L側SP出力電圧32V=128W出力、 0.131%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E38. B級動作100kHz入力。
             R側SP出力電圧26V=84.5W出力、 0.283%歪み。
             L側SP出力電圧26V=84.5W出力、 0.282%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
             この当たりから、フイルターが効いてきます。
E39. その時のパネル表示
E3A. −3dB出力時パネル表示
E4. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
S. ONKYO M−955NU/260 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオパワーアンプ Integra M−955nU/260
表示が無い場合は8Ω負荷。
定格出力 Class A動作時(1kHz)
  • 28W+28W(8Ω)
    39W+39W(4Ω)
Class B動作時(1kHz)
  • 130W+130W(8Ω)
    170W+170W(4Ω)
20Hz〜20kHz出力
      (8Ω、T.H.D.= 0.03%)
Class A動作時=28W+28W
Class B動作時=130W+130W
ダイナミックパワー(8Ω、1kHz) Class A動作時=56W
Class B動作時=310W
全高調波歪率(8Ω、1kHz) 定格出力時=0.03%以下
10W出力時=0.03%以下
0.5W出力時=0.03%以下
混変調歪率 0.05%以下
(SMPTE、定格出力時、70Hz+7kHz、4対1)
パワーバンドウィズス 10Hz〜100kHz(IHF -3dB、T.H.D.=0.3%)
S/N 110dB以上(IHF Aネットワーク、入力シャント)
ダンピングファクター(DC〜20kHz) 80(8Ω)
40(4Ω)
負荷インピーダンス 4Ω〜16Ω
入力インピーダンス(10Hz〜50kHz) 100kΩ
利得 26.7dB
定格入力電圧 Class A動作時=0.7V
Class B動作時=1.5V
入出力極性 同相
出力端子 Speaker=2系統(System_1&System_2)
使用半導体 トランジスタ=58個
ダイオード=60個
LED=4個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 電気用品取締法規格=210W
最大消費電力=568W
外形寸法= 幅440×高さ158×奥行370mm
重量 19.8kg
別売品 ウッドケース CW-6(\3,000)
価格 139,800(1975年)
             m955n2_32x
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